2019年09月05日

『あの犬が好き』

シャロン・クリーチ作 金原瑞人訳 偕成社
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 アメリカの作家シャロン・クリーチさんが書いた詩の本を紹介します!

 主人公は小学生の男の子で、名前はジャック。学校で詩を書くことになったんだけど、さいしょはぜんぜんやる気がないの。でも、先生にいろいろな詩を読んでもらううちに興味がわいてきて、ちょっと書いてみよっかなって気持ちになっていくのよ。ジャックの先生って、きっと、気さくでやさしくて根気強い、すてきな先生なんだろうな。

 この本は、ジャックが先生に向かって話していることが詩という形で書いてあって、それが物語になってるの。とてもみじかい文章の中で、心のうごきがよくわかるわ。ジャックは、前にかっていた犬のことを思って、詩を書くの。せつなくて、読みながらなきそうになっちゃったところもあった。でも、そのあとのすがすがしさに、なんだか胸がじーんとして、読みおわったあと、しばらくよいんにひたっていたわ。

 そうそう、この本のカバーは、黄色一色なの。シンプルだけど、とってもすてき。どうして黄色なのかは、読めばわかるわよ!

(プケコッコ)

あの犬が好き
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2019年08月25日

『貸出禁止の本をすくえ!』

アラン・グラッツ作 ないとうふみこ訳 ほるぷ出版
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 エイミー・アンは小学校4年生の女の子。本を読むのが大好きで、特に『クローディアの秘密』がお気に入り。とても内気で、言いたいことがあっても口にできず、つい三つ編みのさきっぽをしゃぶってしまいます。

 図書室で何度も借りていた『クローディアの秘密』が、ある日、借りることができなくなってしまいました。小学校の図書室に置くにはふさわしくない本だとされてしまったのです。

 司書のジョーンズさんにたのまれて、エイミー・アンは、教育委員会の会議で『クローディアの秘密』が好きでたまらない理由を話すことになります。でも、結局、何も言えず、三つ編みのさきっぽをしゃぶるだけでした。

 ふさわしくないとされる本はどんどんふえていき、図書室のたなから次々と本が消えていきます。はたしてエイミー・アンは、三つ編みのさきっぽをしゃぶるのをやめることができるのでしょうか?

 (ことり)


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2019年08月15日

「ドクタン2019夏のイベント」開催レポート

 8月11日、都内神保町のブックハウスカフェにて、ドクタン2019夏のイベントを開催しました。「外国の本っておもしろい! いろんな国の本を読んでみよう!」と題して、いろいろな言語の子どもの本を訳している翻訳家のみなさんにご登壇いただき、おすすめの本や翻訳の裏話などをお話いただきました。

 連日、真夏日がつづいていた東京は、この日も快晴。イベントは午後2時よりはじまりました。オープニングは「世界のことばでこんにちは」です。日本語、英語、イタリア語、ドイツ語、フィンランド語、スウェーデン語、ロシア語、インドネシア語、マオリ語。みんなで声を合わせて、9つの言葉で「こんにちは」を言ってみます。意外に覚えやすくて簡単!という言葉から、舌を噛みそうになるむずかしい言葉まで、いろいろな音のひびきを楽しみました。

 つぎは、本の紹介です。まずは古市真由美さんが、フィンランドの本『それからどうなるの?』と『ムーミンパパの思い出』の2冊を紹介してくださいました。どちらもみなさんご存じムーミンの本で、今年の6月に出たばかりの新版だそうです。『それからどうなるの?』はちょっとした仕掛けのある楽しい絵本。『ムーミンパパの思い出』は、大人の心にもひびく物語とのことです。つづいて、大作道子さんがアメリカの作家が書いた『あの犬が好き』を紹介してくださいました。あざやかな黄色い表紙の本です。イエロー=黄色だけれど、英語のイエローの幅は日本語の黄色よりもずっと広いことなど、ご自身が『わたしがいどんだ戦い1939年』を訳したときのエピソードも交えて話してくださいました。
 
 ここで、ちょっとひと息。田中亜希子さんに教えていただき、おいしいアイスクリームをつくる手遊びを楽しみました。カーペットに座ったお子さんたちも、チョコレート味やいちご味のアイスクリームを一生懸命つくってくれました! 

 後半、赤塚きょう子さんが紹介してくださったイタリアの本は『世界食べものマップ』と『おやすみなさい トマトちゃん』。『世界食べものマップ』は、世界各地の食の文化がひと目でわかる大型本です。世界には日本人がおどろくような動物を食べる文化もあるようです。『おやすみなさい トマトちゃん』は、トマトがきらいな女の子が主人公のゆかいな絵本。つづいて、平野麻紗さんがロシアの絵本『金のさかな』を紹介してくださいました。物語の一部をロシア語で朗読していただくと、子どもたちも不思議なひびきの言葉を興味深そうに聞いていました。最後はイギリスの絵本『コッケモーモー!』を、訳者の田中亜希子さんが日本語で、武富博子さんが英語で、読み聞かせてくださいました。いろんな動物たちの鳴き声が出てくるこの絵本、会場の子どもたちにも英語で動物の鳴き声を言ってもらったりして、おおいに盛りあがりました。おわりにみんなで、世界のことばで「さようなら」を言って、お開きとなりました。

 子どもの本の翻訳にたずさわるわたしたちは、世界にはいろんな言葉があり、いろんな文化があることを、本を通して子どもたちに知ってもらいたいと、日頃から思っています。今回のイベントに来てくださった子どもたちが(大人たちも)、外国の言葉や文化に興味を持ってくれたり、この本読んでみたいなと思ってくれたりしたなら、こんなにうれしいことはありません。猛暑のなか、イベントに足を運んでくださったみなさま、イベントへの登壇を快く引き受けてくださった翻訳家のみなさま、本当にありがとうございました!

プログラム
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イベントの様子
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イベントで紹介した本

ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出 [新版]トーベ・ヤンソンのムーミン絵本 それからどうなるの?  あの犬が好き

世界食べものマップ おやすみなさい トマトちゃん

 金のさかな―ロシアの民話 コッケモーモー!

2019年08月04日

カンパ報告(2019年7月)

以下の方々よりカンパをいただきました。
心より感謝いたします。

大門由起子さま
ひこ・田中さま

※カンパの詳細についてはこちらをご覧ください。

2019年07月15日

ドクタン2019夏のイベント

ドクタン2019夏のイベント
外国の本っておもしろい! いろんな国の本を読んでみよう!

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子どもの本の翻訳家たちがあつまって、おすすめの読み物や絵本をごしょうかいする、楽しいイベントをおこないます。
小さいお子さんから大人のかたまで、お気軽においでください。

●日時  2019年8月11日(日)午後2時より
              (受付開始:1時40分 終了予定:3時)

●場所  ブックハウスカフェ(東京・神保町)
     https://www.bookhousecafe.jp/
     東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F
     (「神保町」駅A1出口を出て右へ徒歩1分ほど)

●プログラム ←8/7 公開しました!

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●定員  30名 参加無料 事前予約制 申込締切 8月7日(水)
※申込の受付を締め切りましたが、まだ若干の空席がございます。
参加をご希望でまだ申し込みをされていないかたは、当日午後1時40分以降、直接会場にお越しください。
先着順にご案内いたしますので、定員に達した場合はお立見となります。
あらかじめご了承ください。
 
●申込  メールでお申し込みください。
     送信先: dokusho.tantei*gmail.com(*を@に置き換えてください)
     件名:ドクタン2019夏のイベント申し込み
     メール本文に、@参加希望者全員のお名前、
     A小学生・中学生・高校生は学年を、未就学のお子さんは年齢を
     お書きください。

※数日たっても受領確認メールが届かない場合は、お問い合わせください。
※定員を超えた場合、書棚のすきまから立ち見でご覧いただくことは可能です。
※参加者の個人情報はイベントの運営以外の目的には使用しません。


「ドクタン2019夏のイベント」のフライヤー(ちらし)です。

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こちらをクリックして、自由にダウンロードしてお使いください。
(PDFファイルです。)
  ↓
★「ドクタン2019夏のイベント」フライヤー★

なお、今年のコンクール募集案内記事はこちらです。

2019年07月11日

カンパ報告(2019年6月)

以下の方よりカンパをいただきました。
心より感謝いたします。

ショウホウマミさま

※カンパの詳細についてはこちらをご覧ください。