2014年10月16日

読書探偵作文コンクール2014 第1次選考結果発表!

 今年も読書探偵作文コンクールにたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
 応募総数は過去最高の155作でした。
 
 それでは、ここで第1次選考の結果を発表いたします。

 2名の第1次選考委員が、みなさんの作文をじっくり読ませていただきました。その結果、以下の13名の方々が第1次選考を通過なさいました。おめでとうございます!
(ご本人の希望により、一部お名前をペンネームで記載してあります。)

石田葵さん(小1) 『きょうはみんなでクマがりだ』
田中思帆さん(小1) 『ゆきのふるよる』
鈴木たからさん(小3) 『シャーロック=ホームズ全集(1)緋色の研究』
原口徠未さん(小3) 『ただいま! マラング村:タンザニアの男の子の話』
森井亜希さん(小3) 『ジュディ・モードはごきげんななめ』
内山満里菜さん(小4) 『アッホ夫婦』
きたパタさん(小4) 「ハリー・ポッター」シリーズ
杉浦伶奈さん(小4) 『ウエズレーの国』
ひびきさん(小4) 『つきのぼうや』
遠藤ゆみかさん(小6) 『赤毛のアン』
菊池柚子さん(小6) 『赤毛のアン』
杉内雅奈さん(小6) 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
匿名希望さん(小6) 『マザー・グースのうた』

 最終選考結果は、11月上旬にこちらで発表予定です。
 楽しみにお待ちください。

きょうはみんなでクマがりだ (児童図書館・絵本の部屋)
きょうはみんなでクマがりだ

ゆきのふるよる (世界の絵本ライブラリー)
ゆきのふるよる

緋色の研究 シャーロック=ホームズ全集 (1)
緋色の研究 シャーロック=ホームズ全集 (1)

ただいま! マラング村: タンザニアの男の子のお話 (児童書)
ただいま! マラング村: タンザニアの男の子のお話

ジュディ・モードはごきげんななめ (ジュディ・モードとなかまたち)
ジュディ・モードはごきげんななめ

アッホ夫婦 (ロアルド・ダールコレクション 9)
アッホ夫婦

ハリー・ポッターと賢者の石 (1)
ハリー・ポッターと賢者の石

ウエズレーの国
ウエズレーの国

つきのぼうや (世界傑作絵本シリーズ・デンマークの絵本)
つきのぼうや

赤毛のアン―シリーズ・赤毛のアン〈1〉 (ポプラポケット文庫)
赤毛のアン

赤毛のアン (新装版) (講談社青い鳥文庫)
赤毛のアン

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
ハリー・ポッターと死の秘宝

マザー・グースのうた 第1集 おとこのこってなんでできてる おんなのこってなんでできてる
マザー・グースのうた 第1集

2013年11月08日

読書探偵作文コンクール2013 最優秀賞 全文掲載

 最優秀賞を受賞なさった亀井可南さん、西巻慧さん、武野谷龍史さんの受賞のことばと作品全文をご紹介いたします。
 なお、最終選考結果につきましては、以下の記事をご覧ください。
読書探偵作文コンクール2013 最終選考結果発表!
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◎最優秀賞
亀井可南さん(小3)

読んだ本――『っぽい』 ピーター・レイノルズ作 なかがわちひろ訳 主婦の友社
っぽい
っぽい

【受賞のことば】
 うれしい!うれしい!うれしい!
 今、わたしの心はうれしい気持ちでまんぱいです。
 正直に言うと、わたしは「本が大すき」というわけではありませんでした。友だちとくらべたら、きっとわたしが読んだ本は少ない方だと思います。 でも今回こんなにすてきな賞をもらえて本当にうれしかったので、本を読むこと、文を書くことがすきになりました。
 ありがとうございました。

作文っぽい文
亀井可南

 昨年の夏休みにわたしは、きょうりゅうの絵をかきました。その時、わたしがかいた絵をかのちゃんとかほちゃんが見て
「トカゲみたい。」
と言ってわらいました。わたしはかなしくなって泣いてしまいました。今年もクジャクの絵をかいている時にかのちゃんとかほちゃんが、わたしの絵を見て
「何、このグルグル。」
と言ったけど、わたしは、ぜんぜん気にしませんでした。そしてクジャクっぽい絵をかき続けました。どうして二人にひどいことを言われてもかなしくならなかったかというと、「っぽい」を読んだからです。
 わたしはクレヨンで自由に絵をかくのがすきです。絵の具をつけた太筆で思い切り色をぬるのもすきです。かのちゃんとかほちゃんは、いつも本物そっくりに細かく絵をかきます。そして二人は、わたしの絵を見るたびに
「何それ。」
と言ったりします。お母さんは
「可南の絵は悪く言えばざつだけど、よく言えばダイナミックでげいじゅつ的よ。」
とはげましてくれたけど、わたしはいつの間にか人前で絵をかくのがいやになっていました。そんな時、お母さんが
「可南に読んでほしいぴったりの本があったよ。」
と言って買ってきてくれたのが「っぽい」でした。
 ラモンも絵をかくのがすきだったのに、お兄ちゃんにばかにされて絵をかくのが楽しくなくなってしまいます。でもマリソルとのやりとりで「っぽい絵」でいいんだと気がつきます。それからは、世界がかわって楽しくなったというお話でした。
 すぐに読みおわってしまう絵本だけど、わたしは、この話を読んで心がかるくなりました。それから何ども何ども読みました。そして、人に何を言われてもわたしの心のままにしていいんだと思いました。それに楽しくないとすきじゃなくなるんだということが分かりました。「っぽい」はわたしの心を強くしてくれた気がします。
 わたしもラモンのようにいろんな世界をまるごと味わって、楽しく、そしてすきでいたいから、これからもきっとこの本を何ども読みます。
「っぽい」絵.JPG

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◎最優秀賞
西巻慧さん(小3)

読んだ本――『ファーブルこんちゅう記――かまきりとあわふきむしの話』 こばやしせいのすけ文 あすなろ書房
かまきりとあわふきむしの話 (幼年版 ファーブルこんちゅう記)
かまきりとあわふきむしの話 (幼年版 ファーブルこんちゅう記)

【受賞のことば】
 4枚という長い文章を書いたことがなかったので、最初は不安でしたが、感じたことや面白かったことを忘れないようにふせんをはり、メモをとったあとでまとめました。
 そして読書感想文を書き終えることができ、大好きな虫の本でこのような賞をとることができて、すごくうれしいです。

「ファーブルこん虫記 かまきりとあわふきむしのお話」を読んで
西巻慧

 ぼくは「ファーブルこん虫記 かまきりとあわふきむしのお話」という本を読みました。
 この本を読んだきっかけは、ぼくは、こん虫がすきで、かまきりなどをよくつかまえるのですが、かまきりのことについて良く知らない点が多いので、もっとくわしくかまきりの事を知りたいと思ったからです。
 この本を読んでさいしょに面白いなと思ったことは、かまきりが、前足をむねのところにたたんでじっとしているところが、キリスト教のおいのりのすがたににているので「おいのりむし」とか「おがみむし」とよばれているということです。
 本当は肉食できょうぼうなかまきりが、おいのりをしているとかおがんでいるとか、まるで正反対のイメージの名前を付けられているところが、おもしろく感じました。
 また、ぼくにはかまきりのそのようなポーズがおいのりをしているように見えなかったのですが、キリスト教との人にはおいのりしているように見えたということです。見る人によって、同じポーズでもちがったとらえ方ができるところがおもしろいなと思いました。
 次におもしろいなと思ったことはかまきりのとくちょうで三つあります。
 一つ目は、トノサマバッタのような大きなてきに出会ったときは羽をひろげておどかすことです。かまきりが空をとんでいる写真を見たことがありますが、たしかに羽をひろげると、体の大きさが何倍も大きく見えます。体を大きく見せるかまきりのちえに感心しました。
 二つ目は、たまごを生むためにメスがオスを食べてしまうことです。ぼくは男なので、けっこんして、すぐにおよめさんに食べられてしまうのは、本当にいやだなあと思いました。かまきりのオスがとてもかわいそうです。
 三つ目はかまきりがたまごをうむところです。かまきりは足をつかわずにおしりの先だけをきかいのように動かして、生んだたまごを守る、たまごぶくろというものを作るところです。足を使わないでおしりの動きだけで作るなんて、とてもきようだなと思いました。
 さいごに面白いなと思ったのは、今までまったくしらなかったあわふきむしのお話です。何日たってもきえない白いあわを作る虫だそうです。ぼくはどんな虫かきょう味をもったので、つづきが早く読みたくなりました。あわは、動きののろまなよう虫をてきからまもるためにあるそうです。成虫は動きが速いのであわはひつようないそうです。
 弱いよう虫をあわでまもるという生きのこりのための工夫がおもしろいと思いました。
 この本を読んで、これまで知らなかったこん虫のことを知ることができました。そして、ぼくはもっといろいろなことを知りたいと思っています。これからもっといろいろな本を読んで、こん虫にくわしくなって、しょうらいは、こん虫の研究をしたいです。

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◎最優秀賞
武野谷龍史さん(小4)

読んだ本――『チョコレート工場の秘密』 ロアルド・ダール作 柳瀬尚紀訳 評論社
チョコレート工場の秘密
チョコレート工場の秘密

【受賞のことば】
 お母さんから、「最ゆうしゅう賞だよ。」と言われて、とてもうれしかったです。
この話には、げん実の世界にないおかしの森やごはんの味がするガムなどがあって、とてもおもしろいお話だと改めて思いました。
今度は、えい画も見たいです。
 本当に最ゆうしゅう賞に選んでくれてありがとうございました。

ぼくのチョコレート工場
武野谷龍史

 ロアルド・ダールさんの「チョコレート工場のひみつ」をぼくはとても楽しく読みました。いつまでなめていてもぜったいにとけない永久ペロペロキャンディー。こおりつくような寒い日にもいつまでもポカポカあたためてくれるホット・アイスクリーム。子ども部屋用のなめられるかべ紙。食用マシュマロ枕。どれもふだんは見かけないものですが、ゆめがあって面白かった。そこでぼくも、自分のチョコレート工場を考えてみました。
 わくわくラムネ。テストの前の日にこのラムネを食べると、気分がとてもさわやかになり、どんなむずかしい問題でも、かんたんにとける気持ちになります。学校に行くと、はやくテストが始まらないかとワクワクします。問題をとくのが楽しくなります。宿題をやる前に食べてもいいです。にがてな宿題でもさらさらできます。わくわくしている時に食べると、もっとわくわくしてきます。
 たんけんガム。白いガムをかみながら、行きたい国のことを考えると、すぐにその国へつれていってくれます。きけんなサバンナに入って、ライオンにさわれます。いくらさわってもかみつかれません。チーターのせ中に乗ってかりもできます。せ中からふり落とされることはありません。黄色いガムをかむと元の場所に戻ります。まちがって、もう一度白いガムをかむと、歯にくっついてとれなくなります。そうすると、ずうっと水の中でカバと遊ぶことになります。
 とうめいふしぎチョコレート。ふとさが二十センチメートル、たてとよこが一メートルの特大チョコレート。折りたたみ式でれいぞうこにも入ります。とうめいなので、べんきょう中にもお母さんに見つからない。自分だけに見えるチョコ。季節によって味がかわる。春はいちごの味。夏はももの味。秋は、なしの味で、冬はみかんの味がします。
 たん生日の木。この木の前に立って友だちの名前とたん生日を伝えると、その友だちがほしいプレゼントにきれいなリボンがかけられて木のえだにひっかかります。そのえだにこしかけているとさわやかな風がふいてきて、友だちにプレゼントをとどけてくれます。自分の名前とたん生日をその木に伝えると、なんでもほしい物を出してくれます。まわりの木も集まってきて、さっそくたん生日のパーティーを開いてくれます。一日に一回しかできませんが、次の日にはまたプレゼントがもらえます。毎日がたん生日のパーティーです。
 ぼくは、この本を読んで、今まであまり好きではなかったチョコレートを食べてみたくなりました。   
以上

『チョコレート工場の秘密』絵.JPG

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 最優秀賞を受賞なさった3人のかたには賞状と5000円ぶんの図書カードを後日お送りいたします。どうぞお楽しみに!

読書探偵作文コンクール2013 優秀賞・ニャーロウ賞 全文掲載

 優秀賞を受賞なさった小椋勝也さん、白川紬さん、優秀賞およびニャーロウ賞を受賞なさった小平采果さんの作品全文をご紹介いたします。
 なお、最終選考結果につきましては、以下の記事をご覧ください。
読書探偵作文コンクール2013 最終選考結果発表!
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◎優秀賞
小椋勝也さん(小3)

読んだ本――『あかちゃん社長がやってきた』 マーラ・フレイジー作 もとしたいづみ訳 講談社
あかちゃん社長がやってきた
あかちゃん社長がやってきた

あかちゃん社長がやってきたを読んで
小椋勝也

 ぼくの家には、今年二月に生まれて六か月になる妹の赤ちゃんがいます。図書館で「赤ちゃん社長がやってきた」という題名を見た時に、赤ちゃんが社長になれるわけがないのに、どういうことなのかふしぎに思い読んでみたくなりました。
 この本には、「あかちゃんは、やってきたそのひから、しゃちょうなのです。」と書いてありました。思い出してみると、ぼくの妹がびょういんからたいいんしてくると、おっぱいや、おむつ交かん、ないたりしてお父さんもお母さんも妹のそばについてばかりでした。まるで社長と部下のようでした。ぼくがすきな場面は、「あかちゃんしゃちょうは、つぎからつぎへとめいれいをだします。たいへんきむずかしくいうとおりにならないとすぐにかんしゃくをおこします。」のページです。絵がおもしろく妹とにているのですきです。ぼくも妹に、いっしょにあそんでほしいとか、おもちゃをもってこいとか、だっこしろとかめいれいをされます。本当は、何を言っているのかは分からないけれど、動かないとないたりあばれたりするのでたぶんそのことについてもぐもぐと話していると思います。ぼくの家の社長もきむずかしいので、だっこだけではまん足せず、立って歩けと、おこられてるようにかんじます。だから、この本を読んでみるとなるほど赤ちゃんは、社長みたいだなあと思いました。そして、うらやましく思います。
 本の中に、「あかちゃんしゃちょうがはなすことばは、むずかしくてよくわからないのです。」と書いてありました。でもぼくは、今になって妹の言葉がだいたい分かるようになりました。おなかがすいたのか、ねむいのか、あそびたいのか、動きたいのか、などなんとなく分かってきました。
 社長のような赤ちゃんなのですが、ぼくは妹がすきです。妹がわらうと、かわいくて何でもゆるしてしまいます。妹はよく泣くし、何でも口に入れるし、一人では何もできません。さい近ハイハイができるようになり、ぼくにむかってすすんでくるすがたは、さい高にかわいいです。でも、一人では何もできないことを考えると、社長であるけれどぼくや、弟など家族のきょう力がひつようであるとかんじました。だからこれからも、妹ばかりでなく弟やお母さん、お父さんのお手つだいもいっぱいやって仲のよいしあわせな家族になれるようにがんばっていこうと思いました。

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◎優秀賞
白川紬さん(小4)

読んだ本――『歌うねずみウルフ』 ディック・キング=スミス作 三原泉訳 偕成社
歌うねずみウルフ
歌うねずみウルフ

ハニービーさんと歌いたい
白川紬

「無言歌」「夕ぐれどきのバラード」「ねこふんじゃった」「ともだち賛歌」「食べ物を!」「あなたが最高」「子守り歌」「いったいどうしたの?」「ヘルプ!」
 これは、ピアノがとくいなハニービーさんのピアノのレパートリーです。私もピアノが好きなので、ハニービーさんはたくさんの曲がひけていいなと思います。この話は、ピアノが上手なハニービーさんと、たくさんの歌が歌えるウルフガング・ア・マウスモーツァルトという名前のねずみが友達になり、たくさんの歌を歌っていく話です。そして、ある日、ハニービーさんは、年をとって体が固くなっていたせいか、よろけてこっせつしてしまいます。それを見たウルフが、歌で人をよびよせて、助けます。
 私はピアノが上手でやさしいハニービーさんが大好きです。なぜやさしいと思ったかというと、ふつうの人は、ネズミを見ただけでひめいをあげたり、つぶそうとしたりするのに、ハニービーさんはぎゃくによろこんでおせわしてくれたからです。
 私は、もう一人(ねずみなので一匹ですが)いいなと思う登場人物がいます。それは、ウルフです。なぜ、ウルフがいいかというと、例えば私が犬やねこそのほかの動物だったら、歌うことを知らない、あるいは、歌えないかもしれないからです。もしも私がウルフだったら、「そなたはツバメ」のような歌をたくさん作曲して、ハニービーさんにきかせてあげます。そうしたら、ハニービーさんがたくさんほめてくれて、ごほうびのチョコレートドロップをたくさんもらえるかもしれないからです。

   「そなたはツバメ」
  そなたはツバメ
  おまえはいいな
  どこにお家を作っても
  人はきみをおこらない
  ぼくらはちがう
  見つけられたらもう終わり
  「バン」とぼくらを
  はさんでさ
  それで家族が何人死んだか

  そなたはツバメ
  おまえはいいな
  おやゆび姫をのせれば
  すてきな出会いが
  きみを待っているかもよ
  ぼくらはちがう
  ぼくらねずみは
  おやゆび姫より軽いから
  姫をのせたらつぶれちゃう

  そなたはツバメ
  ぼくらねずみと
  ぜんぜんちがう

 これは、ウルフになったつもりで私が作った「そなたはツバメ」です。大好きなハニービーさんといっしょに歌いたいです。

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◎優秀賞/ニャーロウ賞
小平采果さん(小5)

読んだ本――『宇宙に秘められた謎』『宇宙の誕生――ビッグバンへの旅』 ルーシー&スティーヴン・ホーキング作 さくまゆみこ訳 岩崎書店
ホーキング博士のスペース・アドベンチャー (2) 宇宙に秘められた謎
ホーキング博士のスペース・アドベンチャー (2) 宇宙に秘められた謎

ホーキング博士のスペースアドベンチャー (3) 宇宙の誕生――ビッグバンへの旅
ホーキング博士のスペースアドベンチャー (3) 宇宙の誕生――ビッグバンへの旅

宇宙の秘密と私
小平采果

 私が『宇宙への秘密の鍵』に続き『宇宙に秘められた謎』と『宇宙の誕生 ビッグバンへの旅』という宇宙の三巻の物語を読んだ理由は二つある。一つは、宇宙についてもっと知りたかったからだ。二つ目は、一巻目の感想文の最後に書いたところの答を見つけるためだ。私の望みはかなったと思う。
 この本は、ジョージとアニー、科学者エリックがコスモスというスーパーコンピューターが作るとびらで宇宙へ飛び出しぼうけんをするお話だ。その話にそって星の説明がしてある。
 私は、全く知らなかった宇宙の星について、少しわかったように思う。そして、宇宙飛行士になりたいといっていた子を思い出した。私は、この本にしかのっていない星や宇宙について、その子に教えてあげようと思った。
 例えば、生命は火星から来たのかということだ。なぜなら、今の火星はとても寒く、かんそうした砂ばくであるが、昔は水が大量にあったかもしれないとわかったからだ。もしかしたら、私達の祖先は火星の生命体なのかもしれない。火星だけでなく、宇宙の他のところにも私達以外の生命体がいるかもしれない。もし進化した知的エイリアンがいるとすれば、とっくにわかっているはずだ。しかし、進化は終わっていない。つまり、エイリアンが生まれるかもしれないということだ。
 ドレーク方式についても教えてあげたい。ドレーク方式とは、私達の銀河系の中に交信能力をもった知的な文明がいくつあるかを計算するのに役立つ式だ。今でも科学者に用いられている。
 ジョージとアニーの物語は、いつも私をハラハラドキドキさせてくれる。その中で印象に残った場面がある。それは、アニーの父エリックが、ブラックホールに落ちて再構成される場面だ。
 エリックは、友人の科学者、G・リーパーの策略でブラックホールに落ちてしまった。しかし、コンピューターのコスモスがエリックの素粒子をひとつ残らず集めてエリックを再構成し、地球にもどしたのだ。
 私は、エリックが再構成されたときがこわかった。そして、自分は、つぶつぶになりたくないと思った。しかも、目に見えないつぶつぶだった。体がゾクッとした。目に見えないものを目に見える物に再構成するなんて、ドキドキするし、怖いと思った。科学がもっと進歩すれば、そんなことができるようになるかもしれない。そのときは、ブラックホールが爆発するところも見てみたい。
 目的の二つ目は、去年の感想文から始まる。私は、『宇宙への秘密の鍵』を読み、感想文を書いた。その最後に、「私が持っていた太陽や月や星に対するイメージは変わらなかった。・・・その理由は、分からない。」と書いた。しかし、私は今、少し星や月に対するイメージが変わったと思う。
 その答が出たのは、私が『星をまく人』という本を読んだときだった。私と同い年の主人公エンジェルは、恵まれない家庭かん境の中で、家族のために自分は動かない北極星になろうと決心する。私はどうかなと考えたとき、本を読む前は、見上げるだけの星や月だったが、今は、星や月と友達のような関係になっていると思った。
 例えば、むし暑い夏の夜、父の帰りを玄関で待つとき、空を見上げると星がまたたいている。その時、「星もあついんだろうなあ。」と、星の熱さを考えるとがまんできる。また、じゅく帰りに月を見ると、月のクレーターが頭に浮かんだり、本の月の写真を思い出したりする。おなかがすいているせいか、おまんじゅうに見えてしまうこともある。昼の月だと白い物が浮かんでくる。
 この本を読む前は、星の熱さを感じたり月のクレーターが浮かんだりすることはなかった。しかし、宇宙の科学を知ってから、星や月のイメージが変わった。
 宇宙の三巻の物語は、私に宇宙のことをたくさん教えてくれた。しかし、たくさん読んで、疲れたという気持ちもあった。特に二巻と三巻は、読み返しても理解できないむずかしい内容がいっぱいだった。と中でへこたれそうになった。しかし、日に日にヒートアップしていくジョージとアニーのぼう険物語に引っ張ってもらって最後まで読み終えた。
 宇宙は限りなく広い。まだ謎に包まれているものがある。例えば暗黒物質だ。目に見ることはできなくてどこにあるかもわからないからだ。暗黒物質の謎を私が生きている間に解明できたら素晴らしいと思った。それを知るために、まだ決まっていないしょう来の夢の候補に、私は宇宙の科学者もいれておこうと思う。

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 優秀賞を受賞なさったかたには賞状と1000円ぶんの図書カードを、ニャーロウ賞を受賞なさった小平さんにはニャーロウからの賞状とプレゼントを後日お送りいたします。どうぞお楽しみに!

2013年11月01日

読書探偵作文コンクール2013 最終選考結果発表!

 お待たせしました! 読書探偵作文コンクール2013の最終選考結果を発表いたします。

 今年は過去最多、123作の応募がありました。10月初旬に行われた第1次選考で13作品が選ばれ、去る10月23日、最終選考会がおこなわれました。選考委員は翻訳家の越前敏弥さん、ないとうふみこさん、宮坂宏美さん。2時間半にわたる議論の末、以下の作品が入選となりました。おめでとうごさいます!

最優秀賞 亀井可南さん(小3)「作文っぽい文」
最優秀賞 西巻慧さん(小3)「『ファーブルこん虫記 かまきりとあわふきむしのお話』を読んで」
最優秀賞 武野谷龍史さん(小4)「ぼくのチョコレート工場」


優秀賞 小椋勝也さん(小3)「あかちゃん社長がやってきたを読んで」
優秀賞 白川紬さん(小4)「ハニービーさんと歌いたい」
優秀賞 小平采果さん(小5)「宇宙の秘密と私」


ニャーロウ賞 小平采果さん(小5)「宇宙の秘密と私」

 最優秀賞のかたには賞状と5000円ぶんの図書カード、優秀賞のかたには賞状と1000円ぶんの図書カードを、後日お送りいたします。
 また今年から、読書探偵ニャーロウがいちばん気に入った作文におくられる、「ニャーロウ賞」が設けられました。受賞者の小平さんには、ニャーロウからの賞状とプレゼントをお送りします。

 残念ながら選にもれたみなさんにも、後日、参加賞と第1次選考委員からの個別コメントをお送りします。
 読んだ本のおもしろさを熱意あふれる文章で伝えてくれた作文、物語のつづきを考えた作文、登場人物への手紙形式の作文、シリーズを全巻読んで書いてくれた作文、本と劇を比較した作文や、絵をつけてくれた作文もありました。本を読んで感じたこと、考えたことを、いろいろな形で表現してくれた、バラエティあふれる作品の数々に、選考委員一同、感心し、そしてうれしくなりました。本を読んで抱いたさまざまな思いを、作文というかたちにして伝えてくれて、本当にありがとう。

 さてここで、今年の最終選考会のもようをお伝えします。
 まずは第1次選考を通過した13作品について、低学年から順に1作品ずつ、選考委員全員で検討していきました。そして話し合いの結果、6作品を入選としました。
 この6作品から最優秀賞、優秀賞を選ぶのは、とても大変でした。どれもタイプのちがう作品でそれぞれのよさがあるために、甲乙つけがたく、選考委員のあいだでも意見がわれました。
 最終的に上記のような結果になりましたが、どれもすばらしい作品だったことは間違いありません。6作品についてはこれから順次、このサイトで全文を掲載させていただく予定です。

 最終選考にのこった13作品それぞれについて、選考委員3名からの感想やアドバイスを紹介します。

こうちゃんさん(小1)
読んだ本――『しりっぽおばけ』 ジョアンナ・ガルドン再話 ポール・ガルドン絵 代田昇訳 ほるぷ出版
しりっぽおばけ
しりっぽおばけ

ないとう「しっぽの毛とトウモロコシの毛をむすびつける発想がおもしろくて、爆笑してしまいました。本の内容がもうすこしくわしく書いてあると、さらによくなりますね」
宮坂「わたしもこの絵本を読んだときに、毛のことが気になったので、そうそう!と共感しました。どんなおばけなのか、おじいさんはどうなったのかなど、話についてよく考えていますね。絵もしっかり見ていて、観察眼があります」
越前「おもしろいところ、こわいところがはっきり書かれていて、楽しい作文です。この本を読んでみたくなりました」


藤崎隼也さん(小1)
読んだ本――『ちきゅうのためにできる10のこと』 メラニー・ウォルシュ作 山本和子訳 チャイルド本社
ちきゅうのためにできる10のこと
ちきゅうのためにできる10のこと

宮坂「本の内容からはじまって、自分が地球のためにしていることの説明、していないことに対する反省まで、よくまとまっています。本の作りに注目しているところもいいですね」
越前「本を読んで、その内容を自分のものとして吸収していくという、読書の理想が実現されています。本の魅力を伝えるという意味で、力のある作文ですね」
ないとう「本と自分との間にキャッチボールがあります。本の内容を自分の生活にむすびつけているところがよかったです」


小椋勝也さん(小3)
読んだ本――『あかちゃん社長がやってきた』 マーラ・フレイジー作 もとしたいづみ訳 講談社
あかちゃん社長がやってきた
あかちゃん社長がやってきた

越前「おもしろい作文の書き方がわかっていますね。導入部分から読者をひきつけます。本の話と妹の話をうまく連動させていて、読ませます。もとの本がどんな本なのか、イメージが一番よく伝わってくる作文でした」
ないとう「具体的なエピソードも交えていて、あかちゃんと実際に接している人ならではの実感がよく伝わってきます。家族の愛情が感じられて、ほろりとしました」
宮坂「作文全体から、幸せな家族としっかり者のお兄ちゃんの姿が感じられました。本をきっかけに、妹がどんな存在なのかを考えたことが伝わってきます。妹さんが大きくなってこの作文を読んだら、すごくうれしいんじゃないかな」


亀井可南さん(小3)
読んだ本――『っぽい』 ピーター・レイノルズ作 なかがわちひろ訳 主婦の友社
っぽい
っぽい

ないとう「大人びた、センスのある文です。絵を見ると、三つ子なのでしょうか。お母さんや姉妹とのやりとりが、とても生き生きしていますね。親子関係がすばらしいなと思いました」
宮坂「構成がすごくいい。読者をひきこむ出だし、生き生きとしたセリフ、そして本を読んだことによる自分の気持ちの変化が、いい流れで書かれていて読ませます。タイトルもひねりが効いていますね。とても心に残る作文でした。本の作者や訳者の方にも、ぜひこの作文を読んでほしいです」
越前「独特の構成ですね。自分の話から本の話へとつなぐタイミングが絶妙で、感心しました。タイトルがオチになっているセンスもすごい。絵の味わいも合わせて、見事にひとつの作品に仕上がっています。もとの本をぜひ読んでみたくなるという観点からも、最高の作文でした」


小林那津奈さん(小3)
読んだ本――『ジャコのお菓子な学校』 ラッシェル・オスファテール作 ダニエル遠藤みのり訳 文研出版
ジャコのお菓子な学校
ジャコのお菓子な学校

宮坂「あらすじがよく書けています。お菓子を作ることで勉強ができるようになる、というところを読んで、この本が読みたくなりました。物語にのめりこんだことが伝わってくる作文ですね。将来はお菓子屋さんになりたいそうですが、今後も興味のあることから読書につなげて、いろんな本にチャレンジしていってほしいです」
越前「すっきり、わかりやすく書かれています。すいすい読める文章で、本のおもしろさが伝わってきました。後半、息切れ気味なのが残念」
ないとう「おもしろそうな話だな、と思わせる作文です。最後のまとめがなくても、『やったー!』というところまでで、本のよさがじゅうぶん伝わってきましたよ」


杉浦玲奈さん(小3)
読んだ本――『エーミルと小さなイーダ』 アストリッド・リンドグレーン作 さんぺいけいこ訳 岩波書店
エーミルと小さなイーダ
エーミルと小さなイーダ

越前「発想がおもしろいです。表紙の絵やいたずらのおもしろさに注目したところがいいですね。楽しんで読んだことが伝わってきました」
ないとう「エーミルのいたずらは愉快なのだけれど、いたずらばかりでもこまるという気持ちが、とてもよく伝わってきました。おもしろいお話をとてもおもしろがって読んだことがわかります」
宮坂「もし自分が物語の登場人物だったら、などいろいろなことを考えながら読んだことがわかります。私もこの本を読んでみたらとてもおもしろかったので、いい本を教えてもらいました」


中島絢未さん(小3)
読んだ本――『しあわせの子犬たち』 メアリー・ラバット作 若林千鶴訳
文研出版
しあわせの子犬たち
しあわせの子犬たち

ないとう「本によりそって読んだことが伝わってきました。最後の1文にあるように、言葉で表現するのはむずかしいものですが、文に気持ちが表れるのが、作文のおもしろさだと思います」
宮坂「本を読んでいろいろなことを考えた、その心の揺れが感じられる作文でした。読書は考えるきっかけになりますね」
越前「粗けずりな文章ですが、本を読むことが好きで、この本が好きということが、よく伝わってきました。本と自分の体験をつなげて、よく考えていますね。段落分けなど書き方の工夫を覚えると、よりよい文が書けるようになると思います」


西巻慧さん(小3)
読んだ本――『ファーブルこんちゅう記――かまきりとあわふきむしの話』 こばやしせいのすけ文 あすなろ書房
かまきりとあわふきむしの話 (幼年版 ファーブルこんちゅう記)
かまきりとあわふきむしの話 (幼年版 ファーブルこんちゅう記)

宮坂「昆虫に対する好奇心や、発見してわくわくしたことがよく伝わってきました。『けっこんして、すぐにおよめさんに食べられてしまうのは、本当にいやだなあと思いました』の1文には笑いました。分析力があるので、研究者になれそうです」
越前「興味の対象に圧倒的にのめりこんで書いた男の子らしく力強い作文。もとの本の魅力が一番よく伝わってきました。さらに研究を発展させて、表や資料をつけるとよいですね」
ないとう「カマキリが英語で『おがみむし』とよばれることに対する考察が鋭い。見る人によって違うポーズに見えるという指摘は科学的でもあり、社会学的でもあり、感心しました。頭の中でよく整理して書いています」


遠藤颯花さん(小4)
読んだ本――『たいせつなこと』 マーガレット・ワイズ・ブラウン作 うちだややこ訳 フレーベル館
たいせつなこと
たいせつなこと

越前「読者に語りかける口調が生き生きしています。自分の思いをストレートにぶつけている強さを感じました。どんな本なのかもう少し書かれているとよかったですね」
ないとう「もとの本が一種の詩なのですが、それによりそって、のびやかに書いています。『自分の下に空があったら、ひなたぼっこもできないよ』など、発想のおもしろさも感じました」
宮坂「読書のおもしろさのひとつは、ものごとを別の視点で見られること。この本を読んで、あたりまえに思っていたことの中に発見があったことが伝わってきました。絵本の中で紹介されているものにとどまらず、もっと考える対象を広げたら、さらにおもしろかったと思います」


白川紬さん(小4)
読んだ本――『歌うねずみウルフ』 ディック・キング=スミス作 三原泉訳 偕成社
歌うねずみウルフ
歌うねずみウルフ

ないとう「作詞が入っている作文は初めてです。少しブラックな発想に驚き、おもしろく読みました。ツバメからの連想ですっと『親指姫』が出てくるなど、本をたくさん読んで楽しんでいるのがわかります」
宮坂「ノリノリ感がよかったです。リズミカルな本にリズミカルな作文で応えていますね。詩が最高! これからもいっぱい歌を作って楽しんでください」
越前「なんだろう、これ、と思わせる出だしがうまく、一気に独特なワールドにひきこまれました。登場人物たちに会いたくなります。本を読んで吸収し、新しいものを作り出している、理想的な作文ですね」


武野谷龍史さん(小4)
読んだ本――『チョコレート工場の秘密』 ロアルド・ダール作 柳瀬尚紀訳 評論社
チョコレート工場の秘密
チョコレート工場の秘密

宮坂「本に触発されて自分の工場を考えたところがおもしろい。発明の内容もよく考えられていて、自分の物語が作れそうです。『とうめいふしぎチョコレート』はわたしもほしい! 本当はチョコはあんまり好きじゃないと最後に書かれていてびっくりしちゃいましたが、それなのにチョコの絵まで描いてくれて、なんだかうれしかったです」
越前「どの発明品もよく工夫され、おいしそうで食べたくなります。もとの本のへんてこな魅力がひきつがれている楽しい作文で、文章のリズムもいい。もう少しもとの本のことを書いてもよかったですね」
ないとう「発想にひきこまれました。体言止めの使い方がとても効果的な文体。書きながら自分でどんどんおもしろくなっていった様子が伝わってきます」


小平采果さん(小5)
読んだ本――『宇宙に秘められた謎』『宇宙の誕生――ビッグバンへの旅』 ルーシー&スティーヴン・ホーキング作 さくまゆみこ訳 岩崎書店
ホーキング博士のスペース・アドベンチャー (2) 宇宙に秘められた謎
ホーキング博士のスペース・アドベンチャー (2) 宇宙に秘められた謎

ホーキング博士のスペースアドベンチャー (3) 宇宙の誕生――ビッグバンへの旅
ホーキング博士のスペースアドベンチャー (3) 宇宙の誕生――ビッグバンへの旅

越前「文章のうまさ、大人のような構成と表現と力強さ、もう別格です。1年ごとの成長が見事。昨年の結論を否定するというセンスもすごい」
ないとう「『星をまく人』にしぼって書いたほうが、まとまりは出た気がします。でも、宇宙のことをもっと知りたい、宇宙に対する自分の気持ちの変化を突き止めたいという課題を優先させたのですね。分厚い本を読み切って、書くべきだと感じた作文をしっかり書いたことに感動しました。成長過程を見せてもらえたことに感謝したいです」
宮坂「毎年受賞され、筆力が安定していることに感心しました。宇宙について知りたい気持ちに素直で、疑問を解決する姿勢もすばらしい。つぶつぶになりたくないと思ったなど、かわいい一面も出ていますね。もう少しまとまりがあると、なおよかったかな」


鈴木美紅さん(小6)
読んだ本――『ランプの精リトル・ジーニー(3)ピンクのまほう』 ミランダ・ジョーンズ作 宮坂宏美訳 ポプラ社
ランプの精 リトル・ジーニー〈3〉ピンクのまほう
ランプの精 リトル・ジーニー (3) ピンクのまほう

ないとう「昨年の作文も読みましたが、この1年間の成長ぶりはめざましいですね。言葉もぐんと豊かになっています。『まきこんだ人の数だけ、必ず笑顔にさせる』という言葉はこのシリーズを言い表しています。大ファンの作文ですね」
宮坂「訳者として素直にうれしいです。『(ジーニーは)えんぴつくらいの長さの体なのに、やることはものすごくダイナミック』というのは、まさにそのとおり! 物語をしっかり味わっていて、訳者以上にジーニーのことがわかっているな、ととても感心しました。文章も読みやすかったです」
越前「ジーニーの楽しい文体がのりうつって、自分のものになっています。まさにジーニーの伝道師。徹底して本の魅力を伝え、読みたくさせる、正攻法の完璧なレビューです」

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【総評】

越前「本を読んで、そのおもしろさを人に伝えること。そして、本を読んで、それをきっかけとして、自分自身のくらしについて考えを深めること。作文ではそのどちらも大事です。今回集まった作文は、いろいろな書き方のものがありましたが、どちらについてもすぐれた文章がたくさんありました。作文を書くことで、1さつの本から、信じられないほど多くのことが身につくものです。これからも、外国の本もふくめて、楽しみながら読書をつづけていってください」

ないとう「今年もまた、楽しくすばらしい作文とたくさん出会うことができました。読んでいてほろりとしたり、思わず吹き出してしまったり。『面白い!』と感じたことを自分のことばで、ユニークな具体例を交えてつづった作文は、とりわけ生き生きしていたように思います。昨年に続いて応募してくれた方もいました。1次通過者のなかにもおふたりいて、いっそう力強い作文を披露してくれました。こういう形で成長の一場面に立ち会えるのも選考委員としての醍醐味です。また惜しくも1次にもれた方のなかにも続けての応募が何人かいらっしゃいます。最終選考会でのコメントだけでなく、第1次選考委員のコメントが応募者ひとりひとりに届くのもこのコンクールのユニークなところ。こういう形で、作文を書く側と読む側のキャッチボールが続けていけるといいなあと思っています」

宮坂「外国の楽しい本をたくさん紹介してくれてありがとう! みなさん、すばらしい読書探偵ぶりでした。興味のあるところから入った人、親にすすめられた人、たまたまその本と出会った人、いろいろだったけれど、きっかけはなんでもOK。そこから思わぬ発見や喜びがきっと見つかると思うので、これからも外国の本に気軽にチャレンジしてください。そうそう、作文を書いたあとは、読み直してみることをおすすめします。きっと字のまちがいや文章のおかしなところに気づいて、さらにいい作文に仕上げられますよ」

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(左から、宮坂さん、ないとうさん、越前さん)
 選考委員の方々、どうもありがとうございました。

 応募してくれたみなさん、みなさんがすばらしい作文を書いてくださったおかげで、今年も充実したコンクールとなりました。これからもたくさんの本を読んで、「これはおもしろい!」「この本はぜひみんなにも読んでもらいたい!」と思う作品に出会ったら、ぜひ作文を書いてみてください。そして来年も応募していただけたら、とてもうれしいです。


 なお、今年の参加賞は、このクリアファイルです。

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