2018年11月28日

読書探偵作文コンクール2018 最終選考会レポート&総評

 最終選考会のもようをお伝えします。

 当日は3名の最終選考委員が、1次選考を通過した13作品を1作品ずつ検討していきました。みなさんが読んだ本を参照しながら話し合いを重ねた結果、今年は最優秀賞3作品、優秀賞3作品、ニャーロウ賞1作品が選ばれました。
 入賞した7作品については、後日、こちらのサイトで全文を掲載する予定です。
 最終選考委員のみなさんから、1次選考を通過した作品への感想やアドバイスをいただきましたので、ご紹介します。ぜひ、これから文章を書くうえでの参考にしてください。


相良 杏さん(小1)
読んだ本――『なずず このっぺ?』 カーソン・エリス作 アーサー・ビナード訳 フレーベル館
なずず このっぺ?
なずず このっぺ?

宮坂「アーサー・ビナードさんが虫語訳、自分が日本語訳という発想がおもしろいです。意味も通っているし、言葉の統一も取れているし、すばらしい翻訳だと思いました。用語集や、自分で考えた虫語や、虫語で書かれた感想も楽しく、想像力の豊かさに驚かされました」
越前「誰もやりそうにないことをやっているすごさがありますね。まったく新しいものが来たのがうれしいです。翻訳を翻訳するという、翻訳書のコンクールとしては理想的な作文だと思いますし、翻訳とは何かということを考えさせられます。この絵本を隅から隅まで楽しんでいるのを感じました」
ないとう「最初に作文だけを読んだときにはよくわからなかったのですが、その後に絵本を読んで納得しました。きっと何度もこの絵本を読んでいるのでしょうね。自分なりの解釈がお見事で、この絵本を見てみたいという気持ちをかきたててくれる作文です」


小峰 眞子さん(小2)
読んだ本――『いじめっこ』 ローラ・ヴァッカロ・シーガー作 なかがわちひろ訳 あすなろ書房
いじめっこ
いじめっこ

越前「低学年の作文では〈です・ます〉を使うことが多い中、〈だ・である〉で書いていますが、そのリズムが力強くて、読んでいて心地よかったです。ちょっとした詩のようにも感じられました。段落の構成のしかたもうまくて、全体的に言葉の力を感じる作文です」
ないとう「シンプルな絵本ですが、絵の中の牛の大きさやヤギのセリフに注目するなど、自分なりに読み解いていますね。そもそもいちばん大きい牛がだれかにいじめられていたのではないかと、思いをはせているところがすばらしいです。本の向こうに書かれていることまで読み取っているのを感じました」
宮坂「絵も字もよく見ていることに感心しました。牛の体が小さくなるときに「シュルシュルシュル」という独特な表現を使っているところや、文章をきちんと推敲しているところもいいですね。同じ作者の別の本も読みたいという気持ちがうれしかったです」


寺川 太一さん(小2)
読んだ本――『たんけんクラブ シークレットスリー』 ミルドレッド・マイリック作 小宮由訳 大日本図書
たんけんクラブ シークレットスリー
たんけんクラブ シークレットスリー

ないとう「本を楽しんだことが伝わってくる、生き生きとした作文です。自分の体験がわき出てくるように書かれていて、無理に入れたのではなく、本の内容とうまくからみ合っているのを感じます。最後に、お父さんからおそわった暗号が出てきますが、誰も知らない言葉でメッセージを書くというのはやっぱり魅力的なんですね。息子さんからこんなにほめられて、お父さんは幸せだと思います」
宮坂「タイトルからも、この本を読んでワクワクし、自分も探検がしたくなったという気持ちがよく伝わってきます。近所の女の子がくれるローマ字の手紙、きゅうりのサラダ、コサックダンスなどの話題から、太一さん自身にも興味がわきました。審査員たちにつきつけている暗号も楽しいです」
越前「!!の入ったタイトルにふさわしい作文で、楽しんで書いているのがわかります。暗号もおもしろかったです。本と暗号が好きなことはよくわかるのですが、もう少し本の内容が書かれているともっといいですね」


三原 真理愛さん(小2)
読んだ本――『ふしぎなガーデン』 ピーター・ブラウン作 千葉茂樹訳 ブロンズ新社
ふしぎなガーデン
ふしぎなガーデン

宮坂「絵をよく見ていますね。「まっくらくらな町」「大大大人気」など、言葉の使い方がおもしろくて、読んでいて楽しい作文です。育てたトマトを家族に食べてもらったときのうれしさも伝わってきましたし、自分の住む町への思いなどはたのもしく感じました。「ふしぎ」という言葉にひかれてこの絵本を手に取ったそうですが、これからもおもしろそうなタイトルの本にどんどんチャレンジしてほしいです」
越前「リズムがよく、擬声語や擬態語がうまく使われていると思います。自分の体験と本の内容のバランスがいいですね。自分の体験が裏付けになり、読んだ人がより本を読みたくなるような作文です。絵を見て読み取る感性のすばらしさも感じました」
ないとう「ミニトマトが「11個」という細かい数字を覚えているところに、育てたものに対する愛情の強さを感じます。「足をにょきにょきはえさせ」など、絵本自体にはない擬人化された表現もおもしろくて、よかったです」


りんりんさん(小3)
読んだ本――『魔法のスリッパ』 ディック・キング=スミス作 三原泉訳 あすなろ書房
魔法のスリッパ
魔法のスリッパ

越前「スロゲットさんの魅力が、第1から第4までにわけてよく書かれています。自分の体験への導入が自然で、言葉遣いなどから、本をたくさん読んでいることが感じられました。分析のしかたもおもしろいです」
ないとう「なぜスリッパがスロゲットさんにしか力を発揮しないのかという疑問に対して、自分なりに考えて答えを出しているところがいいですね。自分が大事に使っているものとして、ふでばこのことを書きたかったのでしょう。話がやや飛んでいますが、「少しまほうがかかっているのかもしれません」という結びの言葉はしゃれていますね」
宮坂「印象に残ったところを整理して、具体的にあげているのがよかったです。自分が魔法のスリッパを持っていたらどうするかと考えて素直な気持ちを書いているところもいいですね。10個のふでばこのエピソードがおもしろくて、もっとくわしく知りたくなりました」


森島 大賀さん(小3)
読んだ本――『魔法のスリッパ』 ディック・キング=スミス作 三原泉訳 あすなろ書房
魔法のスリッパ
魔法のスリッパ

ないとう「どういう話なのかということが、よく書かれています。ただ説明的に書くだけではなく、「スロゲット様」のようなおもしろい表現もところどころにあるのがいいですね。分析が優れていて、スリッパを燃やしたことに対して自分なりに読み解き、結論を出しているのがよかったです。全体のまとまりもよくできています」
宮坂「スロゲットさんの優しさに的を絞って書いていて、とてもわかりやすかったです。いいことをしたスロゲットさんに素直に感動している気持ちが、ストレートに伝わってきました。作者の言いたかったことまで考えているのがすばらしいです」
越前「読書を豊かな体験にしてそれを人に伝えるということができていて、文章を書き慣れているのを感じました。本の内容と自分の感想が筋道立てて語られていて、評論の一歩手前と言えるくらいの書き方ができているのがすばらしく、まとめ方もきれいです。1冊の本を自分の血や肉にしていく吸収力を持っていると思います」


佐藤 彩花さん(小4)
読んだ本――『魔女がいっぱい』 ロアルド・ダール作 清水達也、鶴見敏訳 評論社
魔女がいっぱい
魔女がいっぱい

宮坂「ダールの作品をたくさん読んでいるようですね。その魅力が整理して説明されていて、よく分析できていると思いました。悪役がひどいいじめにあうのが爽快という感想が正直でおもしろかったです。作文から、お母さんとの仲の良さもうかがえました。「ぼく」は、かぎ括弧でくくったほうが物語の主人公を指していることがわかりやすいと思います」
越前「ダールの作品の特徴をよくとらえています。実体験に関して言うと、自分にひきつけて書かれていていいところもある反面、入れなくてもいいところもあるように思いました。ひとりの作家を追いかけるのも読書の楽しみ方のひとつですね。こういう作文をどんどん書いてほしいです」
ないとう「ダール作品は人気で、毎年応募があります。わたしは彩花さんのお母さんと同じで、ときどきぎょっとしてしまうところがあるのですが、この作文を読んだら、大人の常識を壊すようなダールの魅力がよくわかって、子どもたちに人気があることに納得しました。悪役が魅力的という書きにくそうなことがしっかり書かれているのもいいですね。本を読んでみたくなる作文です」


蒋 鈴音さん(小4)
読んだ本――「シャーロック・ホームズ全集」 コナン=ドイル作 各務三郎訳 偕成社
シャーロック・ホームズ全集
シャーロック・ホームズ全集

越前「登場人物の名前がおもしろいですね。どんな秘密が隠されているんだろうと、読んでいて興味がわきました。ミステリーが好きで、物語をとても楽しんでいることがわかります。できれば、途中に出てくる暗号の答えも教えてほしかったです」
ないとう「色々な発想が頭の中にわいてきていることや、書くのが好きなことがうかがえました。思いついたことを全部書くのではなく、創作ノートのようなものを作って書くことを取捨選択すると、もっと整理されて読者に伝わりやすい文章になりそうです」
宮坂「シャーロック・ホームズに触発されて、想像をふくらませ、探偵団の物語を楽しんで書いていることが伝わってきました。ストーリーが奇想天外でおもしろかったです。ネーミングや、絵文字を使っているのもユニークですね」


溝口 怜果さん(小4)
読んだ本――『あなたが生まれるまで』 ジェニファー・デイビス作 槙朝子訳 小学館
あなたが生まれるまで
あなたが生まれるまで

ないとう「お母さんに対する感謝が素直につづられた作文で、これを読んだらお母さんはうれしいだろうなあと思いました。エピソードがとてもほほえましかったです」
宮坂「お母さんのことが大好きな気持ちが伝わってきて、ほのぼのとしました。自分が生まれたときのことをお母さんと話している様子がうかがえます。正直な気持ちがつづられているのがいいですね」
越前「文章全体に勢いがあって、読む人に伝える書き方ができていると思います。作者への質問も的確です。本の中身についてはあまり書かれていませんが、本を読んでみたくなりました。絵からもいろいろと考えさせられて、おもしろかったです」


盛永 維さん(小5)
読んだ本――『のっぽのサラ』 パトリシア・マクラクラン作 金原瑞人訳 徳間書店
のっぽのサラ
のっぽのサラ

宮坂「あらすじがすっきりとわかりやすく、いつの時代の話かということも紹介されていて、この本を知らない人をきちんと意識して書いているのを感じます。色や手ざわり、音やにおい、味を表す言葉から想像をふくらませるという視点がおもしろく、そこから登場人物の感情を読み取っているところがユニークです。細かいところまでひとつひとつよく見ていることに感心しました」
越前「続けて応募してくれていますが、今回は色やにおいなどを切り口に物語を味わっていて、新しいことに取り組むすばらしさや1年間の成長を感じました。読む人を意識してわかりやすく説明しているところや、中途半端に自分の話を出さないところもよかったです。感想から評論へ一歩踏み込もうとしているように思います」
ないとう「最初に読むときはストーリーを中心に追うと思うのですが、色がクローズアップされていることに気づいていて、本を何度か読み返してまとめた作文なのではと思いました。毎回発想や表現がユニークな作文を書いてくれていましたが、今回はそうではない方向に行っていて、おとなしめではあるものの、むしろ成長を感じます。構成などを吟味しながら書いたことが伝わってきました」


八木 遼乃輔さん(小5)
読んだ本――『床下の小人たち』 メアリー・ノートン作 林容吉訳 岩波書店
『ニルスのふしぎな旅』 セルマ・ラーゲルレーフ作 山室静訳 講談社
床下の小人たち
床下の小人たち  
ニルスのふしぎな旅
ニルスのふしぎな旅

越前「上から見ることと、下から見ることという視点に注目して、2つの作品を比較するという発想がすばらしいですね。言葉の豊かさから、本をたくさん読んでいて、読書が身についているのを感じました。文体論にも踏み込んでいることに、レベルの高さを感じます」
ないとう「ニルスとアリエッティを比べることを思いついたのがすばらしいです。2つの話が交錯しないままなのがやや残念ですが、それぞれの話を上手に紹介できていると思います。書き間違いと思われるところがあったり、段落分けを工夫できそうなところがあったりするので、作文を読み直してこれらを直すと、もっと自分の考えも整理されて評論になりそうです」
宮坂「2つの作品の比較が斬新でおもしろかったです。同じ小人の話でも視点がまったく違うことに気づかされました。全体的に文章が上手ですし、ニルスが成長の物語でアリエッティが家族愛の物語であるという自分なりの分析もいいですね。アリエッティの物語のメイおばさんの口調に対する評価が的を射ていて、観察眼があるなあと感心しました」


矢代 千佳さん(小5)
読んだ本――『クローディアの秘密』 E・L・カニグズバーグ作 松永ふみ子訳 岩波書店
クローディアの秘密
クローディアの秘密

ないとう「秘密が大きなテーマですが、なかなか読み取るのが難しい本だと思うので、中に書かれていることをよく読み取ってまとめていることに感心しました。『遠い山脈』という別の本の例がやや唐突なので、もう少しその本の内容がわかるように書くともっとよかったと思います」
宮坂「出だしの工夫がいいですね。興味をひかれます。あらすじがすっきりまとまっていますし、疑問点に対して自分なりの答えを出しているのもよかったです。秘密が持つ力に注目し、それについて考えているところに、物語を深く読めているのを感じました」
越前「導入のしかたがうまいと思います。秘密を持つというと悪いことのような気がするのに、その魅力に注目する発想がおもしろいです。単なる感想にとどまらず、疑問をぶつけたり、他の本と比較をしていたりするのが読書の幅の広がりにつながりそうで、読んでいて気持ちがいい作文でした」


伊井 悠馬さん(小6)
読んだ本――『ギリシアの神々の物語』 ロジャー・ランスリン・グリーン作 山本まつよ訳 子ども文庫の会
『超おもしろ環境クイズ』 スティーブ・スキッドモア作 浅野万里子訳 金の星社
ギリシアの神々の物語              
ギリシアの神々の物語
超おもしろ環境クイズ
超おもしろ環境クイズ

宮坂「2冊の本を読んで、組み合わせて創作するという発想が斬新ですね。ストーリーがよく考えられていて、空想とはいえ、問題意識を高め、解決方法を自分なりに考えているところがよかったです。文章もしっかり書けていると思います」
越前「やや強引なところもありますが、読書の喜びとともに、知識を獲得する喜びを伝えてくれている作文だと思います。読者に元の作品との関係がわかるようにしてもらえるともっとよかったですね。中身については、それぞれの神々にしっかり対応していると思いましたし、納得できることばかりでした。これを深めた小説を将来書いてほしいくらいです」
ないとう「わたしもギリシア神話は大好きなのですが、もっと暗いイメージを持っていて、こういう発想がなかったのでびっくりしました。導入がかっこよくて、まるで映画のスターウォーズのような壮大なイメージがわきました。やや都合がよすぎるところとおもしろいところと、両方ありますが、何より楽しんで書いている感じが伝わってきます」

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【総評】

越前「今年もみなさんが力いっぱい書いてくれた作文を読み、紹介された本を何冊も読みたくなりました。どうもありがとう。本を読むことで世界がひろがり、書くことでさらにひろがっていきます。このコンクールでは、学校で教わった形にとらわれず、目の前にある本のおもしろさを思いきりわたしたちに伝えてください」

ないとう「今年もたくさんのすばらしい作文をありがとうございました。どの作品からも「本を読んで楽しかった!」という気持ちが、しっかり伝わってきました。また、同じ作者のべつの作品を読みたい、同じテーマの作品を読みたいと書いてくれた人もいて、とてもうれしかったです。そうやって、いろいろな方向へ興味が広がっていくのは、まさに読書の楽しみですね。来年もまた、みなさんの大好きな1冊を紹介してください」

宮坂「今年も審査になやみました。どれが入賞してもおかしくないくらい、すばらしい作文ばかりだったので! 感想文、創作、翻訳、評論など、形式もバラエティゆたかでした。読んでいると、紹介された本だけでなく、作文を書いたみなさんにもとても興味がわいてきます。来年はどんな子がどんなふうに外国の本のおもしろさを伝えてくれるでしょう? 今から楽しみにしています」
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最終選考会_books.jpg

 力のこもった作品をおよせくださったみなさん、ありがとうございました。
 今後こちらのサイトでは、みなさんが読まれた本を順に紹介していく予定です。おもしろそうだな、と思った本があったら、ぜひ読んでみてください。
 そして、来年もたくさんのご応募をお待ちしております。6年生のみなさんは、どうぞ中高生部門のサイトもご覧くださいね。

2018年11月24日

読書探偵作文コンクール2018 最終選考結果発表!

 お待たせしました! 読書探偵作文コンクール2018の最終選考結果を発表いたします。

 今年は128作品の応募があり、第1次選考で13作品が選出されました。11月20日に行われた最終選考会で、選考委員の越前敏弥さん、ないとうふみこさん、宮坂宏美さんにじっくり話し合っていただいた結果、今年の入賞作は以下の7作品に決まりました。
 入選されたみなさん、おめでとうございます!

最優秀賞 盛永維さん (小5)「家族をつなぐ色」
最優秀賞 八木遼乃輔さん (小5)「ニルスとアリエッティ」
最優秀賞 小峰眞子さん(小2)「いじめっこにはならないで」

優秀賞  伊井悠馬さん (小6)「ギリシャの神々の物語」
優秀賞  森島大賀さん (小3)「しあわせなスロゲットさん」
優秀賞  相良杏さん (小1)「なずず このっぺ?」

ニャーロウ賞 寺川太一さん (小2)「ぼくもたんけんがしたい!!」

 
 入賞されたみなさんには、来春開催予定の授賞式で、賞状と副賞(最優秀賞受賞者には5000円ぶん、優秀賞受賞者には1000円ぶんの図書カード、ニャーロウ賞受賞者にはニャーロウからのプレゼント)をお渡ししたいと思います。
 また、応募してくださったみなさんに、後日、参加賞と第1次選考委員からの個別コメントをお送りいたします。

  今年も各地からたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。感想文、評論、創作、絵や手紙を添えたものなど、さまざまな形式の作文を、選考委員一同楽しく読ませていただきました。読まれた本のジャンルもさまざまで、応募者のみなさんの興味の幅の広さに感心しています。好きな作者やジャンルの本を続けて読むのもいいですし、時にはいつもとちがったタイプの本に挑戦してみると、また新しい発見があるかもしれません。気になる本をどんどん読んで、おもしろかった本のことをぜひまたわたしたちに教えてください。来年のご応募も楽しみにしています。

<入賞者が読んだ本>
いじめっこ  のっぽのサラ 床下の小人たち  ニルスのふしぎな旅 なずず このっぺ? 魔法のスリッパ ギリシアの神々の物語  超おもしろ環境クイズ たんけんクラブ シークレットスリー

2018年11月03日

読書探偵作文コンクール2018 第1次選考結果発表!

 今年も読書探偵作文コンクールに多数のご応募をいただき、ありがとうございました。
 応募総数は128作品でした。

 お待たせいたしました。第1次選考の結果を発表いたします。
 4名の第1次選考委員でみなさんの作文をじっくり読ませていただいた結果、以下の13作品が第1次選考を通過しました。おめでとうございます!
(ご本人の希望により、一部お名前をペンネームで記載してあります。)

相良 杏さん   小1 『なずず このっぺ?』
小峰 眞子さん  小2 『いじめっこ』
寺川 太一さん  小2 『たんけんクラブ シークレットスリー』
三原 真理愛さん 小2 『ふしぎなガーデン』
りんりんさん   小3 『魔法のスリッパ』
森島 大賀さん  小3 『魔法のスリッパ』
佐藤 彩花さん  小4 『魔女がいっぱい』
蒋 鈴音さん   小4 「シャーロック・ホームズ全集」
溝口 怜果さん  小4 『あなたが生まれるまで』
盛永 維さん   小5 『のっぽのサラ』
八木 遼乃輔さん 小5 『床下の小人たち』『ニルスのふしぎな旅』
矢代 千佳さん  小5 『クローディアの秘密』
伊井 悠馬さん  小6 『ギリシアの神々の物語』『超おもしろ環境クイズ』

 最終選考の結果は11月下旬にこちらで発表する予定です。
 楽しみにお待ちください。

なずず このっぺ?
なずず このっぺ?

いじめっこ
いじめっこ

たんけんクラブ シークレットスリー
たんけんクラブ シークレットスリー

ふしぎなガーデン
ふしぎなガーデン

魔法のスリッパ
魔法のスリッパ

魔女がいっぱい
魔女がいっぱい

シャーロック・ホームズ全集
シャーロック・ホームズ全集

あなたが生まれるまで
あなたが生まれるまで

のっぽのサラ
のっぽのサラ

床下の小人たち
床下の小人たち

ニルスのふしぎな旅
ニルスのふしぎな旅

クローディアの秘密
クローディアの秘密

ギリシアの神々の物語
ギリシアの神々の物語

超おもしろ環境クイズ
超おもしろ環境クイズ

2018年10月04日

読書探偵作文コンクール2018 応募者のみなさんが読んだ本

コンクール応募者のみなさんが読んだ翻訳書の題名一覧です。
本の画像や詳しい情報は、選考結果発表後に順次「読書探偵の読書ファイル」のコーナーでご紹介する予定です。

赤ちゃんは魔女
あなたが生まれるまで
いじめっこ
いぬがほしいよ!
いばら姫
今、世界はあぶないのか? 貧困と飢餓
ウエズレーの国
宇宙
宇宙戦争
宇宙たんけんたい1 太陽
宇宙たんけんたい3 太陽系の惑星
宇宙について知っておくべき100のこと
絵でわかる宇宙大地図―500以上の写真やイラストで宇宙の驚異がわかる!
エルマーと16ぴきのりゅう
エルマーとりゅう
おじいちゃんがおばけになったわけ
おちゃのじかんにきたとら
おっとあぶない
おばけのうちゅうりょこう
おんなじ、おんなじ! でも、ちょっとちがう!
かがみの国のアリス
数の悪魔
がっこうだって どきどきしてる
ガディおばさんのゆうれいたいじ
火曜日のごちそうはヒキガエル
きかんしゃ 1414
ギリシアの神々の物語
今日は何を食べよう? 五つの食品群の食べものたちと一緒に、今日のごはんを考えよう
くまのパディントン
クマのプーさん
クローディアの秘密
こちらゆかいな窓ふき会社
こども大百科キッズペディアスペシャル 世界の生き物大図解
最後のオオカミ
さかさ町
しあわせの子犬たち
しあわせのハンス
ジェインのもうふ
シャーロック・ホームズ全集
十五歳の遺書
十五少年漂流記
13階だてのツリーハウス
小公女セーラ
人類は宇宙の果てをみられるか?―絵と図でわかる「宇宙」のふしぎ
すごいね! みんなの通学路
世界じゅうの子どもたち――いろいろな幸せのかたち
世界食べものマップ
ゾウの鼻が長いわけ
ダ・ヴィンチのひみつをさぐれ
たんけんクラブ シークレット・スリー
ちいさなあなたへ
小さなスプーンおばさん
ちいさなちいさな王様
ちいさなワオキツネザルのおはなし
地球と宇宙のおはなし
超おもしろ環境クイズ
チョコレート工場の秘密
月夜のオーケストラ
てぶくろ
動物とはなせる少女リリアーネ
としょかんライオン
ドリトル先生
とんでもプリンセスとドラゴン カエルのえいゆうサー・リリパッド
長くつ下のピッピ
なずず このっぺ?
ニルスのふしぎな旅
ネコ博士が語る宇宙のふしぎ
のっぽのサラ
はがぬけたらどうするの?
はなをほじほじいいきもち
パパ、お月さまとって!
パパとママのつかいかた
パパの電話を待ちながら
はらぺこあおむし
ハリー・ポッターと賢者の石
ハリー・ポッターと死の秘宝
ハロウィーンのまじょティリー うちゅうへいく
パンツマンシリーズ
ピッピ南の島へ
百年の家
百万ポンド紙幣
ヒラメキ公認ガイドブックようこそ宇宙へ
びりっかすの子ねこ
フィンドゥスの誕生日
ふしぎなガーデン
ペットコンテストは大さわぎ
ぼくとベルさん
ぼくのつくった魔法のくすり
星の王子さま
ボタニカム ようこそ、植物の博物館へ
マウス一家のふしぎなさんぽ
マジックツリーハウス1 恐竜の谷の大冒険
マジックツリーハウス17 聖剣と海の大蛇
魔女がいっぱい
魔女のたまご
魔法使いのチョコレート・ケーキ 「ミドリノハリ」
まほうつかいのノナばあさん
魔法のスリッパ
マララさん こんにちは 世界でいちばん勇敢な少女へ
マララのまほうのえんぴつ
もどってきたガバタばん
床下の小人たち
四人のおばあちゃん
リンドバーグ:空飛ぶネズミの大冒険
ルイのうちゅうりょこう
ロバのシルベスターとまほうの小石
ロビンソン漂流記
わすれられないおくりもの
ワンダー

2017年11月24日

読書探偵作文コンクール2017 優秀賞・ニャーロウ賞 全文掲載

 優秀賞を受賞なさった田邊宏胤さん、鈴木未来さん、壽惠村尚さん、T・Yさん、ニャーロウ賞を受賞なさった谷口慶樹さんの作品全文をご紹介いたします。
 なお、最終選考結果につきましては、以下の記事をご覧ください。
読書探偵作文コンクール2017 最終選考結果発表!

(注:応募者の作文は原則としてそのまま掲載していますが、表記ミスと思われるものを一部修正している場合があります。――読書探偵作文コンクール事務局)
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◎優秀賞
田邊 宏胤さん(小6)

読んだ本――『ミオよわたしのミオ』アストリッド・リンドグレーン作  大塚勇三訳 岩波書店
ミオよわたしのミオ
ミオよわたしのミオ

【作品】
「ミオの心の変化」

田邊 宏胤

 ぼくは、リンドグレーンの本を沢山読んでいます。リンドグレーンの本が好きな理由は、読んでいると、いつも自分がこんな事が出来たらいいなと思うことが、実現されているからです。例えば、「長くつ下のピッピ」では、ピッピが馬をもてるくらい力持ちのところや、勇気のあるところ、他にも「やねの上のカールソン」であったら、カールソンが空を飛び回れるところです。
 このように、沢山あるリンドグレーンの作品の中で、「ミオよわたしのミオ」は、少し印象が他の作品と違います。まるで夢を見ているようで、その夢がだんだんと怖くなっていくようです。特に、皆が騎士カトーのことをおそれていくことが分かってからは急に暗くおそろしくなっていきます。主人公が自分の立場を理解する前に、ストーリーがどんどん先に進んでいってしまいます。
 この物語は、父親とはなればなれになっていたミオという少年が主人公です。ある時、ビンの中に閉じこめられていた魔神を助けたミオは、その魔神にはるかな国へ連れていってもらいます。そして、その国の王さまである父親とめぐり会います。しかし、その国に住んでいた子どもたちは、みんな魔法使いの騎士カトーにさらわれていました。ミオと親友のユムユムはその騎士カトーを倒すために外の国へ旅立ちます。
 この物語で一番印象に残った事は、最初と最後でミオの性格が変化するところです。最初の頃のミオは怖がりで親友のユムユムから離れる事も出来ず、弱々しい少年でした。しかし、騎士カトーを倒しに行く直前は一人で敵と戦う事が出来るくらい、強い少年になりました。ミオの心が変化したのは、父親からの沢山の愛情と、ユムユムや白馬のミラミスなどの仲間の存在、そして、旅の途中で出会う人々や魔法で鳥の姿に変えられてしまった子どもたちの、騎士カトーを倒してほしいという願いがあったからだと思います。
 父親は、再会できた息子を信じて騎士カトーとの戦いに送り出します。ミオは、なぜ父親は自分を危ない目にあわせるのかと思い悩みますが、最後は父親が見守ってくれていると、感じることが出来ます。
 ミオは、騎士カトーに大切な剣を死の湖に捨てられ、牢屋のなかにいれられてしまい、絶望します。しかし、鳥にされた子どもたちが湖の中から剣を探し出しミオに届けに来ます。その子どもたちの気持ちに応え、騎士カトーを倒すためにやっと会えた父親と離ればなれになった苦しみに打ち勝ち、ミオの心が、闘志で炎のように燃え上がるのです。
 ぼくは、剣道をしています。試合の時、本当は絶対に勝つという強い気持ちがあるといいのですが、ぼくは、相手の強さによって緊張の度合いが違います。なるべく相手の事を考えないようにしています。無心になれれば悔いのない戦いが出来ます。けれども、もし自分がミオだったらいくらみんなが助けてくれたり、気持ちを伝えてくれても、戦う事が怖くて一歩も動けないかも知れません。いよいよ騎士カトーと戦うという時、ユムユムから離れられなかったと思います。
 ミオは、自分が今までのような怖がりではないと自覚し、それが自信になって自分なら出来ると信じることが出来ました。ミオの心の中にある強さをぼくも欲しいです。
 そして、この物語の結末は、ミオが騎士カトーを倒し、すべてが元どおりになります。幸せに満ちあふれた情景に、ぼくは、怖い夢からやっと覚めたような気持ちになり、安心しました。

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◎優秀賞
鈴木 未来さん(小4)

読んだ本――『ゆうかんな女の子ラモーナ』ベバリイ・クリアリー作  松岡享子訳 学研プラス
ゆうかんな女の子ラモーナ
ゆうかんな女の子ラモーナ

【作品】
「ゆうかんって?」

鈴木 未来

「いつ見てもあきないね〜。」
これは、良い意味なのか悪い意味なのかは分からないけれど、毎日言われている言葉だ。場合によって言い方はちがうが、いつも私を見守っているから言えるのであり、少し言葉をかわしただけの人などは言えないのである。
 もちろん、私も友だちなどに同じことを言う時もある。世界には色々な人がいて、その人たちの「個性」があるからこそ、私は日々がおもしろく充実しているのだ。
 ラモーナは、ゆうかんで活発な女の子だ。そんな子が小学一年生の第一日目で事件をおこしてしまう。それから、色々な失敗をくりかえし、がんばって成長していく物語だ。
 この本で、一番共感した話は、学習発表会で物をつくるときに、友だちがラモーナの作品のまねをした。それでおこって、その友だちの作品をこわしたというエピソードだ。なぜこの話に共感したかというと、同じような経験をしたからだ。私も、みんなで問題の解き方を考えようと先生がおっしゃったので、友だちと話すと、よい考えがうかんだ。それをすぐ後ろで聞いていた子たちが、私たちの解き方をまねして発表した。私は、ただいかりにもえるだけだったが、その日の学校が終わっても、まだおさえられていなかった。幸い、その時はこらえていたけれど、家に帰るとばくはつしそうになった。だから、部屋につるしてあるサンドバッグに思いっきり八つ当たりした。
 今考えてみると、くるいそうになっていた私がはずかしかった。私は、気持ちがコントロールできない。一年生のころはラモーナのように、ぼう力で戦っていた。すごく後かいしている。ラモーナも高学年になったら、きっと私のような気持ちになるとおもう。私は、友だちに色々な言い方でなぐさめてもらった。ラモーナには私がなぐさめてあげよう。
「私」はラモーナとちがうところがある。それはあたりまえだけれど、手本になってアドバイスをしよう。言いたいことは山ほどあるが、それを全部まとめると、例えば自分のことを日々考えることだ。私は、さっき、ひどく後かいしたと言った。これもそのときの自分を外から見て出た答えだ。後ろの子たちに解き方をまねされたときも、何であんなにおこったのかふしぎだった。そのあと、母にそうだんしても意見がくいちがった。母は、私のことも悪い、とさとしてくれた。なぜならそんなにおこらず、聞きながすことができたら楽になることもあるからだそうだ。私はその夜、自問自答をくりかえした。母に教えられたことで心のコントロールがかんたんになってきたように思えた。
 ラモーナは心のコントロールができていないと思う。なぜなら、感じょうをおさえることができず、ぼう力でかいけつしようとしてしまうからだ。
 ゆうかんはこわくてやさしいものだと思う。ぼう力でつくられたゆうかんはこわい。でも、それをコントロールできると楽しい人生にしてくれる。そして一生「個性」をもちつづける人が一番ゆうかんなのだ。
 ラモーナは成長して、自分の個性をもっと見つけてほしいと思う。

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◎優秀賞
壽惠村 尚さん(小3)

読んだ本――『アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険』 トーベン・クールマン作 金原瑞人訳 ブロンズ新社
アームストロング: 宙飛ぶネズミの大冒険
アームストロング: 宙飛ぶネズミの大冒険

【作品】
(そら)を飛んだネズミ」

壽惠村 尚

 昔、アメリカのとあるところに、自分が発明したロケットで、(そら)を飛んだネズミがいた。
 もしも、物語と同じように、ロケットエンジンカーを作っているさい中に、いきなり走り出しちゃったら、どうするだろう。ぼくだったら、とっさに手を広げて止めようとして、ひかれて死んじゃうかもしれない。そしたら、そこでお話が終わってしまったかもしれない。
 主人公のネズミが苦労したのに、結局、ロケットエンジンカーがぼう走して、火事になってしまった。ぼくは、ページをめくる前から、火事になっちゃうんじゃないかと、ドキドキしていた。火が出たあたりに、本や木がなければよかったのに!
 七十八ページで、ついに、一だん目のロケットが分離して、宇宙に飛び出した。ネズミが、がんばって作ったロケットが、ようやく宇宙に出られた、感動のしゅん間だ!
 月にとう着したところも、わすれられない一ページだ。だって、一度、火事を起こしたのに、ちゃんと月に行けたんだから!
 ぼくにとっての最高のシーンは、地球に帰ってきたところだ。いっぱいのネズミが、「おかえりなさい 月ネズミ!」と、はたを立てて、出むかえてくれたんだから。はく物館のおじいさんもいたよ!
 あきらめなければ、いいことがある。「きっとそうだ。」と、ぼくはかく信した。

 物語を読み終えたぼくは、手紙を書き始めた。
 (そら)飛ぶネズミへ。月に着りくできて、よかったね。また発明するなら、がんばってね。

 トーベン・クールマンさんへ。次回作も、楽しみにしています。飛行機、宇宙ときたので、次は、太陽系の外わく星に行くお話を、ぼくは作ってもらいたいです。あと、日本が登場するお話も、みてみたいです。
 トーベン・クールマンさんは、この本を、八ヶ月で書き上げたそうですね。ネズミを描くのが、大変だったでしょう? 気になって、何匹描いたのかを数えてみました。すると、三百匹はいましたよ!
 いつも楽しいお話を書いてくれて、どうもありがとう。トーベン・クールマンさん!
 尚より

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◎優秀賞
T・Yさん(小2)

読んだ本――『ちっちゃなサリーはみていたよ ひとりでもゆうきをだせたなら』 ジャスティン・ロバーツ作 クリスチャン・ロビンソン絵 中井はるの訳 岩崎書店
ちっちゃな サリーは みていたよ ひとりでも ゆうきを だせたなら
ちっちゃな サリーは みていたよ ひとりでも ゆうきを だせたなら

【作品】
「みんななかよくしよう」


「みんななかよくしよう!だれかがないているの、もうみたくないよ。わたしにさんせいするこはてをあげて」
 テーブルにほとんどとどいてないほど小さなサリーが、きゅうしょくの時間に、ゆうきを出していいました。私は、こんどはサリーがいじわるされるかもしれないと、心ぱいになりました。サリーの学校では、いじめられている子がたくさんいるからです。
 サリーは、小さいけれど、心は大きい女の子です。サリーは「つめたいことばは、こころをきゅんとちいさくするよ。まるでブルドーザーにふみつぶされたはなみたい」と、そうぞうしました。私は、ブルドーザーとは、まったくあいての気持ちに気づこうとしないで笑っている人たちのことだと思いました。そして、私もサリーのようにふみつぶされている友だちを助けたいと思いました。
 私も学校で、いじめられている友だちを見たことがあります。まるで、自分までいじめられているような気持ちになります。
 ある日、私は、ゆうきを出していじめっ子に聞きました。
「何でそんなことをするの。友だちの気持ち考えて」
 すると、あやまってくれる子もいました。でも、あやまってくれない子もいました。それでも、私はあきらめません。
 私にはたくさんのやさしい友だちがいます。ニコニコしているみんなのことが大好きです。きっといじめる子も、やさしい気持ちをもっていると、しんじています。私のゆめは、せかいをへいわにする絵本作家になることです。そのゆめをかなえるためにも、まずはサリーのように学校をへいわにしたいです。
 だから私は、いいつづけます。
「友だちの気持ちを考えて、みんななかよくしよう」

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◎ニャーロウ賞
谷口 慶樹さん(小2)

読んだ本――『三びきのやぎのがらがらどん』(ノルウェーの昔話) マーシャ・ブラウン絵 せたていじ訳 福音館書店
三びきのやぎのがらがらどん
三びきのやぎのがらがらどん

【作品】
「がらがらどんへ」

たにぐち けいじゅ
 
 三びきともおなじ名前なんておかしいよ。ぼくが、名前をつけてあげるよ。一ばん大きいのががらがらどんで、二ばん目がからからとん。一ばん小さいのはチビチビ。いい名まえでしょ。
 がらがらどんは、トロルよりもつよくてびっくりぎょうてんしたよ。どうやってつよくなったのかな。まだ、草をたべにいっていないのに。だから、草をたべてかえるときには、もっともっとつよくなっているんだよね。
 ぼくは、よるにトイレに一人でいけないから、チビチビだよ。ちかくにかいだんがあってくらいんだ。よるだけかいだんから「ギィッー。」と音がするんだよ。でも、上にはだれもいないのに。ねえ、こわいでしょ。がらがらどんがいてくれたらこわくないよ。
 がらがらどんみたいにつよくなるように、ハワイでサーフィンしたよ。

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 優秀賞を受賞なさったかたには賞状と1000円ぶんの図書カードを、ニャーロウ賞を受賞なさったかたにはニャーロウからの賞状とプレゼントをお送りいたします。
 あらためて、おめでとうございます!