______________________________
マファルダは目の病気にかかっています。少しずつ悪くなっていて、近いうちにまったく見えなくなってしまうと、お医者さんに言われました。
でも、この本はかわいそうな女の子の話ではありません。マファルダはまだ9歳ですが、自分の運命にしっかり向きあっています。落ちこんだときは、ねこのオッティモ・チュルカレをぎゅっとだきしめます。
そんなマファルダをささえてくれるのは、小学校で用務員をしている外国出身のエステッラと、ひとつ年上で、すぐカッとなるため、みんなから問題児あつかいされているフィリッポでした。エステッラはほんとうのことしか言わないし、フィリッポはマファルダのなやみをいつも軽々と解決してくれるのです。
病気が進むにつれて、できなくなってしまったことがどんどんふえていき、マファルダは考えます。ほんとうに大切なものはなんだろう?……と。
作者のパオラさんもマファルダと同じ病気とたたかっていて、この物語はパオラさんの体験がもとになっているそうです。
(ことり)

Amazon.co.jpで詳細を見る