2019年09月16日

『その魔球に、まだ名はない』

エレン・クレイジス作 橋本恵訳 あすなろ書房
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 ケイティは草野球チームのエースです。リトルリーグにスカウトされ、入団テストに受かったのに、女の子だとわかったら、ことわられてしまいました。かよわい女子には野球はむりだというのです。

 なっとくできないケイティは、図書館で調べて、かつて女性の野球選手が何人もかつやくしていたことを知ります。また、日系やアフリカ系のクラスメートの話から、差別されているのは女性だけではないことも知ります。

 ときは1957年。人間がまだ月に行っていなかったころの、アメリカのお話です。

 (ことり)

その魔球に、まだ名はない
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2019年09月05日

『あの犬が好き』

シャロン・クリーチ作 金原瑞人訳 偕成社
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 アメリカの作家シャロン・クリーチさんが書いた詩の本を紹介します!

 主人公は小学生の男の子で、名前はジャック。学校で詩を書くことになったんだけど、さいしょはぜんぜんやる気がないの。でも、先生にいろいろな詩を読んでもらううちに興味がわいてきて、ちょっと書いてみよっかなって気持ちになっていくのよ。ジャックの先生って、きっと、気さくでやさしくて根気強い、すてきな先生なんだろうな。

 この本は、ジャックが先生に向かって話していることが詩という形で書いてあって、それが物語になってるの。とてもみじかい文章の中で、心のうごきがよくわかるわ。ジャックは、前にかっていた犬のことを思って、詩を書くの。せつなくて、読みながらなきそうになっちゃったところもあった。でも、そのあとのすがすがしさに、なんだか胸がじーんとして、読みおわったあと、しばらくよいんにひたっていたわ。

 そうそう、この本のカバーは、黄色一色なの。シンプルだけど、とってもすてき。どうして黄色なのかは、読めばわかるわよ!

(プケコッコ)

あの犬が好き
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2019年08月25日

『貸出禁止の本をすくえ!』

アラン・グラッツ作 ないとうふみこ訳 ほるぷ出版
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 エイミー・アンは小学校4年生の女の子。本を読むのが大好きで、特に『クローディアの秘密』がお気に入り。とても内気で、言いたいことがあっても口にできず、つい三つ編みのさきっぽをしゃぶってしまいます。

 図書室で何度も借りていた『クローディアの秘密』が、ある日、借りることができなくなってしまいました。小学校の図書室に置くにはふさわしくない本だとされてしまったのです。

 司書のジョーンズさんにたのまれて、エイミー・アンは、教育委員会の会議で『クローディアの秘密』が好きでたまらない理由を話すことになります。でも、結局、何も言えず、三つ編みのさきっぽをしゃぶるだけでした。

 ふさわしくないとされる本はどんどんふえていき、図書室のたなから次々と本が消えていきます。はたしてエイミー・アンは、三つ編みのさきっぽをしゃぶるのをやめることができるのでしょうか?

 (ことり)


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2018年09月05日

『カランポーのオオカミ王』

ウィリアム・グリル作 千葉茂樹訳 岩波書店
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 『シートン動物記』の「オオカミ王ロボ」をもとにした絵本です。

 絵本とはいえ読みごたえたっぷり。話をしっていても、思わずひきこまれます。
 この本では、ロボとの壮絶な戦いを終えたシートンのその後まで描かれていて、そこも読みどころです。

 見開きいっぱいに広がる赤茶けた平原。そこを走るオオカミの群れ。コマ送りのように描かれた、愛するブランカをさがしまわるロボ……。
 絵と文の両方で、オオカミ王の世界をふかく感じられる作品です。
 
 (コアラン)

カランポーのオオカミ王
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『モルモットオルガの物語』

マイケル・ボンド作 おおつかのりこ訳 いたやさとし絵 PHP研究所
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 この本の主人公は、オルガ・ダ・ポルガというモルモットの女の子。
 オルガはある日、ペットショップからオガクズ一家のもとへやってきます。ハリネズミやカメやネコの友だちもできて、ときどきトラブルもあるけど、オルガの毎日にはわくわくがいっぱい! 

 オルガはお話をつくるのがとくいなのですが、そのお話がとってもユニーク。モルモットが遠い昔にしっぽをなくしてしまったお話なんて、きっとあなたの想像をこえていると思いますよ。オルガはとびきり想像力ゆたかなモルモットなのです。
 
 本を読み終えるころには、きっとあなたも、おちゃめなオルガのことがだいすきになっているはず。オルガのお話をもっと知りたかったら、つづきの『オルガとボリスとなかまたち』も読んでみてくださいね。
 
 (コアラン)

モルモットオルガの物語
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