今年の応募総数は189点。最終選考会では、第1次選考を経てえらばれた16作品を、3名の最終選考委員のみなさんに検討していただきました。今年も最終選考委員は、翻訳家の越前敏弥さん、ないとうふみこさん、宮坂宏美さんにお願いしました。
16作品を熟読のうえ集まった選考委員が、3時間におよぶ議論を重ねた結果、今年の入賞作は以下の8作品と決まりました。
入選されたみなさん、おめでとうございます!
最優秀賞 野上日菜子さん(小6) 「二つの庭」
最優秀賞 SAYUMIさん(小6) 「女の子の勇気」
最優秀賞 原口徠未さん(小4)
「強い思いを持ちつづけたアベル」「アマンダの奇跡」「カブ森の虫の王さま」
優秀賞 まなさん(小3) 「『ちいさなあなたへ』を読んで」
優秀賞 村山遼さん(小2) 「未来の色でぬられた五〇〇年前の物語」
優秀賞 盛永維さん(小2) 「馬のぶたいのじゅんび」
ニャーロウ賞 内山満里菜さん(小5)
「物語の力〜すてきな物語を読みたい〜」「『show-and-tell』を翻訳して」
ニャーロウ賞 壽恵村尚さん(小1) 「トーベン・クールマンさんへ」
最優秀賞受賞者には賞状と5000円ぶんの図書カード、優秀賞受賞者には賞状と1000円ぶんの図書カード、ニャーロウ賞受賞者にはニャーロウからの賞状とプレゼントを、後日お送りいたします。
残念ながら選にもれたみなさんへも、後日、参加賞と第1次選考委員からの個別コメントをお送りいたします。
今年は例年以上に魅力的な作品が多く、第1次選考の段階から激戦でした。物語をするどく分析した論文調の作品、物語の続きを書いた作品やスピンオフともいえる作品、作者や主人公への手紙形式の作文、シリーズを通して読み、主人公の変化を追った作品もあれば、複数の物語の共通項に注目した作品もありました。
本を読むと、それまで考えもしなかったことを、深く考えさせられることがあります。まったく知らなかった世界について知ることもあります。このおもしろさを誰かに伝えたい、という気持ちになることもあれば、自分も同じような楽しい物語をつくってみたい、と思うこともあるでしょう。今年も、本を読んで感じたことや考えたことを、思い思いの形で表現してくれた多数の作文に、選考委員一同、感心することしきりでした。応募してくれたみなさん、本当にありがとうございました。