2013年11月08日

読書探偵作文コンクール2013 最優秀賞 全文掲載

 最優秀賞を受賞なさった亀井可南さん、西巻慧さん、武野谷龍史さんの受賞のことばと作品全文をご紹介いたします。
 なお、最終選考結果につきましては、以下の記事をご覧ください。
読書探偵作文コンクール2013 最終選考結果発表!
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◎最優秀賞
亀井可南さん(小3)

読んだ本――『っぽい』 ピーター・レイノルズ作 なかがわちひろ訳 主婦の友社
っぽい
っぽい

【受賞のことば】
 うれしい!うれしい!うれしい!
 今、わたしの心はうれしい気持ちでまんぱいです。
 正直に言うと、わたしは「本が大すき」というわけではありませんでした。友だちとくらべたら、きっとわたしが読んだ本は少ない方だと思います。 でも今回こんなにすてきな賞をもらえて本当にうれしかったので、本を読むこと、文を書くことがすきになりました。
 ありがとうございました。

作文っぽい文
亀井可南

 昨年の夏休みにわたしは、きょうりゅうの絵をかきました。その時、わたしがかいた絵をかのちゃんとかほちゃんが見て
「トカゲみたい。」
と言ってわらいました。わたしはかなしくなって泣いてしまいました。今年もクジャクの絵をかいている時にかのちゃんとかほちゃんが、わたしの絵を見て
「何、このグルグル。」
と言ったけど、わたしは、ぜんぜん気にしませんでした。そしてクジャクっぽい絵をかき続けました。どうして二人にひどいことを言われてもかなしくならなかったかというと、「っぽい」を読んだからです。
 わたしはクレヨンで自由に絵をかくのがすきです。絵の具をつけた太筆で思い切り色をぬるのもすきです。かのちゃんとかほちゃんは、いつも本物そっくりに細かく絵をかきます。そして二人は、わたしの絵を見るたびに
「何それ。」
と言ったりします。お母さんは
「可南の絵は悪く言えばざつだけど、よく言えばダイナミックでげいじゅつ的よ。」
とはげましてくれたけど、わたしはいつの間にか人前で絵をかくのがいやになっていました。そんな時、お母さんが
「可南に読んでほしいぴったりの本があったよ。」
と言って買ってきてくれたのが「っぽい」でした。
 ラモンも絵をかくのがすきだったのに、お兄ちゃんにばかにされて絵をかくのが楽しくなくなってしまいます。でもマリソルとのやりとりで「っぽい絵」でいいんだと気がつきます。それからは、世界がかわって楽しくなったというお話でした。
 すぐに読みおわってしまう絵本だけど、わたしは、この話を読んで心がかるくなりました。それから何ども何ども読みました。そして、人に何を言われてもわたしの心のままにしていいんだと思いました。それに楽しくないとすきじゃなくなるんだということが分かりました。「っぽい」はわたしの心を強くしてくれた気がします。
 わたしもラモンのようにいろんな世界をまるごと味わって、楽しく、そしてすきでいたいから、これからもきっとこの本を何ども読みます。
「っぽい」絵.JPG

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◎最優秀賞
西巻慧さん(小3)

読んだ本――『ファーブルこんちゅう記――かまきりとあわふきむしの話』 こばやしせいのすけ文 あすなろ書房
かまきりとあわふきむしの話 (幼年版 ファーブルこんちゅう記)
かまきりとあわふきむしの話 (幼年版 ファーブルこんちゅう記)

【受賞のことば】
 4枚という長い文章を書いたことがなかったので、最初は不安でしたが、感じたことや面白かったことを忘れないようにふせんをはり、メモをとったあとでまとめました。
 そして読書感想文を書き終えることができ、大好きな虫の本でこのような賞をとることができて、すごくうれしいです。

「ファーブルこん虫記 かまきりとあわふきむしのお話」を読んで
西巻慧

 ぼくは「ファーブルこん虫記 かまきりとあわふきむしのお話」という本を読みました。
 この本を読んだきっかけは、ぼくは、こん虫がすきで、かまきりなどをよくつかまえるのですが、かまきりのことについて良く知らない点が多いので、もっとくわしくかまきりの事を知りたいと思ったからです。
 この本を読んでさいしょに面白いなと思ったことは、かまきりが、前足をむねのところにたたんでじっとしているところが、キリスト教のおいのりのすがたににているので「おいのりむし」とか「おがみむし」とよばれているということです。
 本当は肉食できょうぼうなかまきりが、おいのりをしているとかおがんでいるとか、まるで正反対のイメージの名前を付けられているところが、おもしろく感じました。
 また、ぼくにはかまきりのそのようなポーズがおいのりをしているように見えなかったのですが、キリスト教との人にはおいのりしているように見えたということです。見る人によって、同じポーズでもちがったとらえ方ができるところがおもしろいなと思いました。
 次におもしろいなと思ったことはかまきりのとくちょうで三つあります。
 一つ目は、トノサマバッタのような大きなてきに出会ったときは羽をひろげておどかすことです。かまきりが空をとんでいる写真を見たことがありますが、たしかに羽をひろげると、体の大きさが何倍も大きく見えます。体を大きく見せるかまきりのちえに感心しました。
 二つ目は、たまごを生むためにメスがオスを食べてしまうことです。ぼくは男なので、けっこんして、すぐにおよめさんに食べられてしまうのは、本当にいやだなあと思いました。かまきりのオスがとてもかわいそうです。
 三つ目はかまきりがたまごをうむところです。かまきりは足をつかわずにおしりの先だけをきかいのように動かして、生んだたまごを守る、たまごぶくろというものを作るところです。足を使わないでおしりの動きだけで作るなんて、とてもきようだなと思いました。
 さいごに面白いなと思ったのは、今までまったくしらなかったあわふきむしのお話です。何日たってもきえない白いあわを作る虫だそうです。ぼくはどんな虫かきょう味をもったので、つづきが早く読みたくなりました。あわは、動きののろまなよう虫をてきからまもるためにあるそうです。成虫は動きが速いのであわはひつようないそうです。
 弱いよう虫をあわでまもるという生きのこりのための工夫がおもしろいと思いました。
 この本を読んで、これまで知らなかったこん虫のことを知ることができました。そして、ぼくはもっといろいろなことを知りたいと思っています。これからもっといろいろな本を読んで、こん虫にくわしくなって、しょうらいは、こん虫の研究をしたいです。

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◎最優秀賞
武野谷龍史さん(小4)

読んだ本――『チョコレート工場の秘密』 ロアルド・ダール作 柳瀬尚紀訳 評論社
チョコレート工場の秘密
チョコレート工場の秘密

【受賞のことば】
 お母さんから、「最ゆうしゅう賞だよ。」と言われて、とてもうれしかったです。
この話には、げん実の世界にないおかしの森やごはんの味がするガムなどがあって、とてもおもしろいお話だと改めて思いました。
今度は、えい画も見たいです。
 本当に最ゆうしゅう賞に選んでくれてありがとうございました。

ぼくのチョコレート工場
武野谷龍史

 ロアルド・ダールさんの「チョコレート工場のひみつ」をぼくはとても楽しく読みました。いつまでなめていてもぜったいにとけない永久ペロペロキャンディー。こおりつくような寒い日にもいつまでもポカポカあたためてくれるホット・アイスクリーム。子ども部屋用のなめられるかべ紙。食用マシュマロ枕。どれもふだんは見かけないものですが、ゆめがあって面白かった。そこでぼくも、自分のチョコレート工場を考えてみました。
 わくわくラムネ。テストの前の日にこのラムネを食べると、気分がとてもさわやかになり、どんなむずかしい問題でも、かんたんにとける気持ちになります。学校に行くと、はやくテストが始まらないかとワクワクします。問題をとくのが楽しくなります。宿題をやる前に食べてもいいです。にがてな宿題でもさらさらできます。わくわくしている時に食べると、もっとわくわくしてきます。
 たんけんガム。白いガムをかみながら、行きたい国のことを考えると、すぐにその国へつれていってくれます。きけんなサバンナに入って、ライオンにさわれます。いくらさわってもかみつかれません。チーターのせ中に乗ってかりもできます。せ中からふり落とされることはありません。黄色いガムをかむと元の場所に戻ります。まちがって、もう一度白いガムをかむと、歯にくっついてとれなくなります。そうすると、ずうっと水の中でカバと遊ぶことになります。
 とうめいふしぎチョコレート。ふとさが二十センチメートル、たてとよこが一メートルの特大チョコレート。折りたたみ式でれいぞうこにも入ります。とうめいなので、べんきょう中にもお母さんに見つからない。自分だけに見えるチョコ。季節によって味がかわる。春はいちごの味。夏はももの味。秋は、なしの味で、冬はみかんの味がします。
 たん生日の木。この木の前に立って友だちの名前とたん生日を伝えると、その友だちがほしいプレゼントにきれいなリボンがかけられて木のえだにひっかかります。そのえだにこしかけているとさわやかな風がふいてきて、友だちにプレゼントをとどけてくれます。自分の名前とたん生日をその木に伝えると、なんでもほしい物を出してくれます。まわりの木も集まってきて、さっそくたん生日のパーティーを開いてくれます。一日に一回しかできませんが、次の日にはまたプレゼントがもらえます。毎日がたん生日のパーティーです。
 ぼくは、この本を読んで、今まであまり好きではなかったチョコレートを食べてみたくなりました。   
以上

『チョコレート工場の秘密』絵.JPG

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 最優秀賞を受賞なさった3人のかたには賞状と5000円ぶんの図書カードを後日お送りいたします。どうぞお楽しみに!